手紙を認めた父は、
糊が見当たらない時、
子どもだった私に、
ご飯粒を持ってこさせて、
それをおもむろに、封筒の「蓋」の部分に貼り付けて指で伸ばし
糊の代わりにすることがあった。
昔の人の知恵なんだなあ・・・・。
昔話「したきりすずめ」の意地悪ばあさんは、
洗い張り用の「糊」をスズメに舐められて激怒するのだけれど、
そういえば、
あの「糊」は、ご飯粒をつぶして薄めて煮たもの、っていう解説があったなあ。
そんなことを思い出しながら、
なかなか糊が見つからないので、
仕方なく小麦粉で作った糊で、
たった1か所の破れた障子を貼っている私です。