銅鐵合製燈籠(文化燈籠)
文化六年(皇紀2469西暦1809)伊達九代藩主周宗公が蝦夷地警護の凱旋ののち奉賽として寄進した燈籠。
製作には仙台の鋳物師早井義幹・大出治具・田中清直のほか、田茂山(岩手県奥州市)の及川庄七らも棟梁として関わったとされる。 塩釜市指定文化財。
文化4(1807)年にロシアは択捉島に上陸、蝦夷地に対し侵攻を開始しています。
幕府は奥羽諸藩に蝦夷地警備のため藩兵派遣の命令を下し、仙台藩もこれに応じ2度にわたり藩兵を派遣しています。
この燈籠は周宗が警備に向かった仙台藩兵の無事帰還の報賓として寄進されたものです。
周囲には銅鉄合製の精巧な花鳥、動物(霊獣・瑞獣)がはめ込まれていますが実在の動物ばかりではありません。
竿には儒学者田辺匡敕の由来記が刻銘されています。 高さは4.8mです。
この燈籠は以前紹介済みのものですが、今まで気づかなかったことがありました。
今回はそれを紹介します。
気を吐く
勢い盛んにものを言うさま、気合を入れる掛け声を上げるさまなどを指す言い回し。「気を吐いて連戦連勝」「蛤能く気を吐いて楼台をなす」などのように用いる。
〔史記 天官書〕
古く中国で,大蛤(=蜃(しん))が吐く気で海中から楼台の形があらわれるとされていたこと。 → 蜃気楼(しんきろう)
上記の蜃気楼は大蛤(おおはまぐり)の仕業と紹介しています。
しかし、他説には蜃「しん」という霊獣の仕業とされます。
この霊獣「蜃」は極めて龍に似ているといわれます。
蜃の文字も辰と虫で構成されていますから、その意味が伺えます。
龍と極めて似ているわけですが、蜃の特徴は口から気を出していることです。こうして見ると蜃も龍の一種ということになりますが、社寺建築の彫刻では気を吐いている龍を特に蜃として分類している様です。
そこで、燈籠をよく見ていただきたい。
龍によく似た蜃の口から気を出しています。
蜃の下に居るのは獏でしょうか?
燈籠の周りの霊獣たち
顔は龍ですが翼があります。 下降しています。 髭は一本のようです。
同じく上昇している様子。 初めて見ましたが・・・
想像の象?
獅子
麒麟でしょうか?
鹿でしょうか?
獏のようですが?
角は一角で背中に亀甲模様・・・
唐獅子
麒麟でしょうね。
猫でしょうか?
これには驚きました。 牛かと思いきや鬼のような顔が・・・・
鳳凰に龍のようです。
志波彦神社の境内には・・・
この燈籠にも蜃がいます。
年が明けて、今年最初の休みが今日でした。
初詣となりました。 昼前に行ったのですが、パーキングが混んでおり第三駐車場まで流されましたよ。
文化六年(皇紀2469西暦1809)伊達九代藩主周宗公が蝦夷地警護の凱旋ののち奉賽として寄進した燈籠。
製作には仙台の鋳物師早井義幹・大出治具・田中清直のほか、田茂山(岩手県奥州市)の及川庄七らも棟梁として関わったとされる。 塩釜市指定文化財。
文化4(1807)年にロシアは択捉島に上陸、蝦夷地に対し侵攻を開始しています。
幕府は奥羽諸藩に蝦夷地警備のため藩兵派遣の命令を下し、仙台藩もこれに応じ2度にわたり藩兵を派遣しています。
この燈籠は周宗が警備に向かった仙台藩兵の無事帰還の報賓として寄進されたものです。
周囲には銅鉄合製の精巧な花鳥、動物(霊獣・瑞獣)がはめ込まれていますが実在の動物ばかりではありません。
竿には儒学者田辺匡敕の由来記が刻銘されています。 高さは4.8mです。
この燈籠は以前紹介済みのものですが、今まで気づかなかったことがありました。
今回はそれを紹介します。
気を吐く
勢い盛んにものを言うさま、気合を入れる掛け声を上げるさまなどを指す言い回し。「気を吐いて連戦連勝」「蛤能く気を吐いて楼台をなす」などのように用いる。
〔史記 天官書〕
古く中国で,大蛤(=蜃(しん))が吐く気で海中から楼台の形があらわれるとされていたこと。 → 蜃気楼(しんきろう)
上記の蜃気楼は大蛤(おおはまぐり)の仕業と紹介しています。
しかし、他説には蜃「しん」という霊獣の仕業とされます。
この霊獣「蜃」は極めて龍に似ているといわれます。
蜃の文字も辰と虫で構成されていますから、その意味が伺えます。
龍と極めて似ているわけですが、蜃の特徴は口から気を出していることです。こうして見ると蜃も龍の一種ということになりますが、社寺建築の彫刻では気を吐いている龍を特に蜃として分類している様です。
そこで、燈籠をよく見ていただきたい。
龍によく似た蜃の口から気を出しています。
蜃の下に居るのは獏でしょうか?
燈籠の周りの霊獣たち
顔は龍ですが翼があります。 下降しています。 髭は一本のようです。
同じく上昇している様子。 初めて見ましたが・・・
想像の象?
獅子
麒麟でしょうか?
鹿でしょうか?
獏のようですが?
角は一角で背中に亀甲模様・・・
唐獅子
麒麟でしょうね。
猫でしょうか?
これには驚きました。 牛かと思いきや鬼のような顔が・・・・
鳳凰に龍のようです。
志波彦神社の境内には・・・
この燈籠にも蜃がいます。
年が明けて、今年最初の休みが今日でした。
初詣となりました。 昼前に行ったのですが、パーキングが混んでおり第三駐車場まで流されましたよ。
僕も、この聖獣達の写真を撮ったことがありました。日本橋の麒麟もすごいけれど、これを一体一体見ていくと、本当に不思議な気持ちにさせられますね。
塩竈にもユニコーン!
シルクロードを考えてしまいます。
今まで50年以上も見ているのに気にすることもありませんでした。
知ることができて良かったですよ。
グズラ君も体調がず~っと悪かったそうです。
そうそう、我が家では総社宮の神主さんに来ていただいて、毎年お祓いしてもらっているんですよ。
気持ちがすっきりしますよ。
厄払いに新年会しましょう。
軽くでいいので・・・。
お誘いありがとうございます。来週復帰が決まりました。
さて、ユニコーンの背中に玄武のような甲羅。
こうした聖獣は、どこかに存在しているのでしょうか?もともと、想像上の動物ですから、なんでもあり!なんだけど。
他になさげなようで・・・
ここだけ!だったら面白いですよね。
中世ヨーローッパのユニコーンには絶対にない形態だと推察しております。
中国的かなぁと、考えておりますが・・・。
一角と甲羅とを持ち合わせて、矛盾を形にしたようでもありますし・・。
頑張らないで下さいね。
あの一角獣は初めてみましたね。
なんとも説明できません。
そういえば、龍に翼があるのはドラゴンですね。
江戸期であれば、西洋の伝説的な動物が伝わって来てもおかしくは無いのですがね。
時間があったら調べてみます。
最近と言ったら変な話ですが、今まで龍だと思われていた神獣も日光東照宮と大崎八幡宮に発見されています。
その神獣の名は「息」。研究者でも呼び方が不明で「ソク、
イキ」のどちらだか判らぬようです。私は「オキ」だと思っていますが。
大崎八幡ならすぐいけますね。 「息」はどんなところに特徴があるのでしょうね。見かけではわからないのかもしれませんね。
数年前から行きたいと思っているのは日光の二荒山神社の「恙」(つつが)です。見た目は獅子(狛犬)のような形です。 日帰りでも行けなくもないですがね。
角や甲羅はあったりなかったりですが、麒麟に似た霊獣だそうです。
人の争いを裁き、悪い方を突き殺して食べるため血の穢れがあり、穢れを嫌う瑞獣麒麟とは区別されているらしいです。
それから、猫っぽいのは秦・漢代の「山海経」にも載っている「九尾の狐」ではないかと思います。
それより、その下の牛鬼みたいなのはなんだろうね?
Ps.近いうちに酔漢さん誘って新年会やろうか
いつものところで!
水曜日なら大丈夫なのですが、他の曜日の時は、一報下さい。
酔漢さんの都合もあると思うのでメールしてみます。
割と最近見つかったというのは龍とそっくりだからです。龍だと思われていたのです。ちょっと太めでブタ鼻のところが龍との違いです。多分。鰐ベースの龍の様に思います。
私も大崎八幡宮へ探しに行きましたが、どれがどれだか判りませんでした。職員の方に聞かないと判らないと思います。
後頭部に一本角があり背中が亀の甲羅の神獣は犀です。アフリカやインドのサイは、あのような姿だと当時の人は思っていたのでしょうね。