アイスマンゴーレモネード駐車場越しの蝉時雨もう私の夏はこれだけでいい
どの子らもいつか光に包まれよ盗んだ声を目印にして
あの店でまた集まろう不器用は不器用のままそれでいいから
夜の底で君を救ったフゲに住む冴えない大人にいつかなりたい
酒瓶の海は翠に輝きてここは地獄の底の極楽
その川を飛び越し跳ねよ(ソンソッ)ク生きよ生きよ生きよ生きよ
通勤のバッグに野生忍ばせて私もいつかヨム・ミジョンだった
そういえば鬼として生まれ変わった(と言えるとして)キム・シンことトッケビ、あれの本性は付喪神なんだよね、多分。
キム・シン/トッケビという人格がそこに現れるんだから存在の正当性が損なわれることはないけれど。
お話のオープニング、蕎麦畑でキム・シンの生涯を夢に見ていたようなあの刀。直近に命を奪ったキム・シンの血に塗れていた刀に、神が触れてキム・シンのエッセンス/魂がこの世に呼び返される。
私が思うに本体は刀の方で、トッケビはそこから派生したんだと思う。
だから(そんなことが可能として)彼から刀が抜けたら「無に還る」ってことなんだよね。付喪神が成立しなくなるから。
そこまではいいとして、それを解体/分離できる能力を持つトッケビの花嫁ってすごいな。
抜く時にね、もう一度あの刀は血に塗れたよね。泣き叫ぶ花嫁の血。
あの後、刀はどうしたんだっけか。
朝台所でカップを洗っていたら誰かのかすかな歌声が聞こえてきた(脳裏に)
これはそうレディガガではなくカバーして歌うキム・ゴウンちゃん。
たおやかで繊細なこころふるわせる歌声。
あんなにいろんな役を演じながらそんなふうにvulnerableであれるのが、演じる人に必要とされる能力なんだろうか。
風に吹かれるようなやわらかなありよう。
弱いところをさらせるつよさ、しなやかさ。
これはあれか、ハリファックス老師の言う
strong back, soft front