照明が落ちて
すばらしいものは地に落ちてその輝きを失った
恐ろしいものは浮上してころんと姿を見せている
ドキドキとスペクタクルと
絶望と限りない不安と
波乱バンジョーの舞台装置
その見渡す限りも
こころも平ら
フラット
どんなに「自分」が人をコントロールしようとしていたか
いろんな羽で飾り立てていたか
間違いじゃないことにしがみついていたとか
なのに人には押し付けたとか
でもそれも「自分」をやってただけだとか
「つまらない」日常のありえなさとか
洗濯物に助けられてるなあとか
ひとりひとりが神殿のようだとか
ひろびろと見渡す
(物理的にはソファだけど)
しばらくここにいます
