身体の声を聞くとか
自分を大切にとか
言うのは言うけど
だれもほんとにそんなことしていない
なぜってとにかく雑すぎる
「せめてこの時間マットの上で本当に居心地良くしてほしい」
と、ヨガの先生が言う
下着のストラップの位置は気持ち悪くないか
靴下の生地の薄さはちょうどよくないか
ついた手の角度は絶対にそれ以外ないか
毛布でくるんだ頬を毛布でそっとなでる
自分であって自分ではないもの
自分のようで自分だけではない
自分を超えたところから貸与されたもの
振り返ればわかる
「私」はその声を聞いてなんかいない
見てすらいない
踏みつけて利用して乗っかっているだけ
そう思ったら
手に持ったお茶すら疑わしい
「私が飲みたいものは
この器に入ったこの温度のこの飲み物なのか
そもそも本当に飲みたいのかどうか」
今の「私」は「ま、いいか」でできている
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