ずっと昔に読んだタイトルすら忘れたマーガレット・アトウッドの小説の、本筋に全然関係ない夢の話をまだ覚えてる。
主人公の女性の夢の中で、ある朝夫が別れを告げて若い女と立ち去ろうとしている。
それは夢だし、自分ではないし、本当のことですらないし。
でも突き詰めていけば、そういうこと。
私たち誰もに、勝ち目なんてない。
恋愛の上に人生を築こうとする時点で自分の乗り込む列車の行き先を誰かのサイコロにお任せするようなもんだって、誰も気がつかないってことはないだろう。
でも。
そもそも生きるってそういうもん。
みんな、守る手段もなく裸で、よく生まれてきたね、って思う。
そうしたらもう覚悟を決めて、全部ごくごく飲み干すといいのかも。
ほら、生きてるって感じがする。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます