細かな雨がけぶる中ふらふらと帰ってきた。
座って観ているだけだからそんなに体力使わないと思ったけど、自覚してる以上に病み上がりな状態なんだろう。
つらくって立ち止まって息を吐く。
もう一度、背中から鎧がすべり落ちていくように息を吐く。
そうだった。
座って観ているだけだからそんなに体力使わないと思ったけど、自覚してる以上に病み上がりな状態なんだろう。
つらくって立ち止まって息を吐く。
もう一度、背中から鎧がすべり落ちていくように息を吐く。
そうだった。
歩くペースが脳のコントロールモードで早すぎる。
体のペースにギアを変更。
歩こうとしない。重心が変わる。
足が出るままに任せる。
半分の距離、倍の時間。
途端に立ち上がる世界。水を含んだ空気の密度が増して、色も匂いも、強く迫ってくる。
ちょうど映画の中のように。
「海獣の子供」は水と海と生きものの非言語イメージでできていて、ストーリーやドラマが苦手になっている私には好都合だった。
映画が見せたいだろうものは、今見える帰り道の木立の緑に、飛んで行くスズメに、落ちている花殻に、私たちのただの生活にすでにこんなにも溢れている。
傘を開きながら、そうか、と思った。
ギアを入れ替えるようなこの方法に、私が耳をすませるように浸る世界に、あまり馴染みがない人もいるんだ。
映画はその見方を教えようとしているのかも。
体のペースにギアを変更。
歩こうとしない。重心が変わる。
足が出るままに任せる。
半分の距離、倍の時間。
途端に立ち上がる世界。水を含んだ空気の密度が増して、色も匂いも、強く迫ってくる。
ちょうど映画の中のように。
「海獣の子供」は水と海と生きものの非言語イメージでできていて、ストーリーやドラマが苦手になっている私には好都合だった。
映画が見せたいだろうものは、今見える帰り道の木立の緑に、飛んで行くスズメに、落ちている花殻に、私たちのただの生活にすでにこんなにも溢れている。
傘を開きながら、そうか、と思った。
ギアを入れ替えるようなこの方法に、私が耳をすませるように浸る世界に、あまり馴染みがない人もいるんだ。
映画はその見方を教えようとしているのかも。
私は日常にはあまり感じられないんだけど、音楽や踊りの力を借りてそれを感じることが多いかな。
そこから日常にもってくる。
養生してね。
音楽も他の表現も、アクセスする方法だし
そのものなのかも。
あと自然や人、生き物に触れるのもそうかも。
面白いね。
映画、勧めてくれてありがとう。
スクリーンで息子も見かけました。