歴史に学ぶ人事・経営論

横浜の社会保険労務士・行政書士関口英樹です。

会社の慣習の件

2024-04-19 17:48:00 | 歴史に学ぶ人事経営論
幕末期、幕府は尊皇攘夷(天皇を尊重し、外国人を排斥する)を掲げた。
この幕府の布告を理由に、長州藩は外国船を片っ端から砲撃した。
被害を受けたアメリカ・フランス・イギリス・オランダの4か国は、復讐をすることで合意した。

このことを知った高杉晋作は、藩主である毛利敬親(たかちか)に進言した。
「平和な時代に慣れてしまった武士たちは、役に立ちません。農庶民から成る軍(奇兵)を編成すべきです。」

「そうせい(そのようにせい)」と、敬親は答えた。
敬親は、家臣のどんな進言でも、「そうせい」と答える。そのため、「そうせい殿様」と呼ばれていた。
どんなことでも部下に任せ、責任は自らが取るという頼もしいトップなのだ。
後を追うように様々な部隊が誕生した。
野菜の仲買人である「朝市隊」。
相撲取りの「力士隊」。
差別部落出身者の「維新団」。
「戦うのは武士」が常識だった時代、オール長州の総力戦で、よく戦った。
人口の1割にも満たない武士階級では、非常時では対応できない。残り9割以上の民衆を動員する必要があったのだ。

現代のビジネスでも、従来の常識、慣習にとらわれてないだろうか?


~中小企業の人事・法務担当~
関口総合法務事務所 社会保険労務士・行政書士
ALPHA FOLKS株式会社 代表取締役
関口 英樹

〒221-0005 神奈川県横浜市神奈川区松見町1-12-12-3F
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