歴史に学ぶ人事・経営論

横浜の社会保険労務士・行政書士関口英樹です。

みなさんの会社の評価制度

2015-01-30 08:51:42 | 日記
みなさんの会社では、人事評価制度を運用していますか?
仕事の達成度を数値化して評価する制度です。
ぜひぜひみなさんの会社の評価制度を教えて下さい。

「対外折衝力」とか「社内折衝力」、「積極性」などの評価項目を数値化し、点数化するのが一般的でしょうか。
その点数によってボーナス・昇給などの査定に関わってきます。

とある会社での事例。
その会社では、顧客に満足度のアンケートをとっています。
あるとき、経営陣たちは、顧客満足度を上げるため、社員に対しプレッシャーを与えたのでした。
結果、その年の顧客満足度は急上昇したのでした。

しかしそのカラクリは、「どちらともいえない」という回答を、好意的な回答として計上していたのだ!
評価制度の数値を上げるために、社員たちがとった行動は、会社の発展・顧客満足とは、ほど遠いものだったのだ。

評価制度を導入することで、会社全体の目標との間に食い違いが生じてしまった例なのです。

私関口は、評価制度のための評価よりも、面談を重視することが重要だと考えています。

そもそも数値化による評価制度は、テイラー主義による科学的管理法に基づくのです。
テイラー主義とは、工場労働者などの賃金以外に刺激のない、単純労働者を対象としたものであり、人を牛馬のごとくに働かせた時代の遺物なのです。

私関口は、時代錯誤の評価制度を実施するより、従業員の話に耳を傾けることが重要だと考えています。

従業員との面談は、社長自ら行っても構いません。
当事務所のような第三者の外部機関が行ったほうが効果があることがあります。
当事務所では、顧問先の会社さんに対し、「下意上達」、
つまり顧問先会社さんの社員さんの意見を組み上げる取り組みを実施しているのです。
顧問先会社の社員さんが会社に対し、「言いたいこと」などがあった場合、社員さんの意見・相談を受け付けるシステムを構築しているのです。
それができるのは、関口には人間力があるから、などでは全くなく、外部の第三者的立場の専門家だからこそ、可能なのです。
社員さんは、何も考えていないようで、会社が発展しうるアイデアを持っていることがあるのです。

いずれにせよ、関口は評価のための制度ではなく、社員さんの意見をくみ取ることが重要だと考えているのです。
みなさんのお考えをお聞かせいただければ幸いです。



~企業法務手続~
社会保険労務士・行政書士 関 口 英 樹
〒221-0001
神奈川県横浜市神奈川区西寺尾3-3-20
電話&F 045-401-0842
携 帯 080-1174-9553
E-mail hide@hide2008.com
http://www.hide2008.com/
★就業規則・労働社会保険手続き
★特別加入(社長・一人親方の労災)
★社員のための外部通報・相談窓口機関
 (社長の社員の架け橋機関)
★会社、NPO、一般社団法人等の設立
★建設業許可、経審、入札参加資格申請
会社運営を強力にサポートする
<中小企業の法務担当>

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昇進制度の不備

2015-01-21 08:45:12 | 日記
ほとんどの会社では、主任・係長・課長・部長などの役職があり、優れた業績を上げた者は昇進していきます。
みなさんの会社でも、そうですよね!
こういった昇進制度は、係長として優秀は人材は、課長としても優秀だろうという前提があるのです。

ところが・・・
係長として優秀だった人は、必ずしも課長として優秀だとは限らないのです。
つまり、階層社会において、人間は能力の限界まで出世していくのです。

その結果、組織は無能な人間で埋め尽くされてしまうのです。
これは1969年に発表され、言わずと知れた「ピーターの法則」です。

これを裏付けるシュミレーションが、イタリアの大学で行われたのです。
階層社会において、無能な人のクビを切ったり、退職させたりし、空きのポストを作った。
そして、個人を昇進させるに際し、次の3つのルールを作った。
1、 最も優秀な人を昇進させる
2、 最も無能な人を昇進させる
3、 ランダムに昇進させる

結果は、最も優秀な人と最も無能な人を交互に昇進させるものと、3のランダムに昇進させることが、組織運営において最もリスクが少なかったのです。 

なぜだ!

ジョークのネタにされがちなピーターの法則は、決してギャクではなかったのです。
プレーヤーとして優秀だった人がマネージャーとしても優秀とは限らないというのは、
みなさんの会社でもあるかもしれません。

みなさんはどのようにお感じでしょうか?
みなさんのご意見をお聞かせいただければ幸いです。

社員を点数付けするような評価制度ではなく、適切な評価制度を運用することが必要なのです。
評価制度に関するお問い合わせは、遠慮なくどうぞ!



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医師の悩みとは

2015-01-16 10:51:01 | 日記
クライアントのお医者さん(院長先生)と話をしたときのこと。

先生は大学病院で勤務医として勤めた後、一緒に勤務していた何名かの気の合う医師や看護師とともに独立し、病院を開設したのです。

しかし開業後は、スタッフとの関係がギクシャクしているとのことなのです。

勤務医時代は、みんな雇われる身のため、立場が同じであり、人間関係がうまくいっていたのです。

しかし雇う側、雇われる側になった途端、接し方が全く変わってしまったそうなのです。

本音を言ってくれないし、会議でしゃべっているのは院長だけで反応がいまいち・・・


みなさんの職場では、こういったことはありませんか?

これはある意味、当然のことなのです。

スタッフは、患者さんの健康だけを考える一方で、院長は患者さんの健康とともに、病院運営も考えなければならないのです。

病院運営には、お金がかかります。

従業員の給料はもちろん、社会保険料、家賃、薬代、機器のメンテ費用等々・・・

文字通り、頭の痛い状態なのです。

「経営者たるは、日雇い労働者。その日雇い労働者が、サラリーマンを雇っている」と言う人もいます。

工事現場で働く日雇い労働者と院長先生とは、単価(日給)は違えど、何の保障もない日雇い労働者と変わらないのです。


院長が利益を優先する姿をみたスタッフは、「医療人としていかがなのか」と疑問を抱き始めるのです。

それを口にしてくれればいいのですが、社長である院長に言えるばずもなく、不満が蓄積してしまうのです。


こういったことは病院に限らず、一般企業でもみられることなのです。

そのような立場の違いからくる「認識のズレ」を解消すべく、当事務所は顧問先の会社さんに「外部通報・相談窓口機関」の役割をさせていただいているのです。

顧問先の会社さんの従業員の中に、「会社に言いたい、提案したい」ことがあった場合、遠慮なく関口に連絡していただく体制をとっているのです。

それは前述の立場の違いからくるものかもしれませんし、もしかしたら会社の業績アップにつながる貴重な意見かもしれません。

あるいは会社存続の危機に関わる重大なコンプライアンス違反かもしれません。


会社と社員さんの橋渡し役となれればと思ってます!



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如水にみる経営判断を誤らない方法

2015-01-14 08:52:26 | 日記
大河ドラマ「軍師官兵衛」で有名になった黒田官兵衛(如水)。
彼は「戦国一頭の鋭い男」と言われた人物なのです。
そのため、信長・秀吉・家康から警戒されたのです。

その官兵衛、後半になると徐々に「時代とのズレ」を認識しだすのです。
つまり、自分は戦国時代の軍師であって、平和な時代には役に立たないのでは?」
という疑問を持つのです。
これはある意味、正しいのです。

ある時官兵衛は、家康から筑前(福岡県)の一国をもらったのです。
息子の長政が関ヶ原の合戦で功績を立てたからです。
この土地は、もともと毛利元就の三男小早川隆景が、秀吉から管理を命ぜられた土地なのです。

前任者である小早川隆景が、如水にこんな提言をしたのです。

「あなたは頭が鋭すぎる。だからすぐに決断する。
しかしその決断が時には誤ったこともある。
私は決して誤らない。
というのはすぐには決断しないからだ。
下の者の意見を聞いて、十分練った上で決定する。
だから決定に一度も誤りを生じたことがない」

この忠告は、如水にとって旨をグサっと刺された思いだったのです。
これを機に、官兵衛は自分を改革していったのです。

戦国の時代においては、素早い決断が求められたのです。
しかし平時となっては、「間違えない決断」が重要なのです。
間違えないためには、慎重さが必要。
「上意下達よりも、下意下達を重んじなければならない」
つまり、下の者の意見も十分に聞かなければならないと感じたのです。


このことは時代は変わり、現代の会社運営も同じなのです。
つまりごく一部の幹部だけで決定されるのではなく、広く社員さんの意見を取り入れた経営が必要なのです。

社員さんの意見を吸い上げることができるよう、当事務所が社員さんの外部通報・相談窓口機関をさせていただいてるのです。



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評価制度の盲点

2015-01-09 13:20:40 | 日記
みなさん、どうも!
本年も宜しくお願い致します。

人事評価制度を運用している会社さんがあります。
仕事の達成度を数値化して評価する制度です。
ボーナス・給料などの査定に関わってきます。

とある会社での事例。
その会社では、顧客に満足度のアンケートをとっています。
その顧客満足度を上げるため、経営陣はプレッシャーを与えた結果、その年の顧客満足度は急上昇したのでした!

しかしそのカラクリは、「どちらともいえない」という回答を、好意的な回答として計上していたのだ!
評価制度の数値を上げるために、社員たちがとった行動は、会社の発展・顧客満足とは裏腹なものだった!

評価制度を導入することで、会社全体の目標との間に食い違いが生じてしまった例なのです。

評価制度のための評価よりも、面談を重視することが重要なのです。
従業員の話に耳を傾けることが必要なのです。

面談は、社長自ら行っても構いません。
当事務所のような第三者の外部機関が行ったほうが効果があることがあります。

いずれにせよ、評価のための制度ではなく、適切な人事管理が必要なのです。


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