歴史に学ぶ人事・経営論

横浜の社会保険労務士・行政書士関口英樹です。

腹心の部下について

2016-09-22 13:38:19 | 日記
皆さんの会社の英雄的な万能の部下についてのお話しです。

関ヶ原の戦いで西軍につき、お家断絶となった長宗我部氏。
その長宗我部氏に代わり土佐を治めたのが、山内一豊だ。

その山内家が4代目豊昌の代になると、江戸では、元禄文化が花開く。
藩主豊昌も、時代に染まり、莫大な藩収を、能につぎ込んだ。
遊興費にまわった分だけ、藩政は圧迫した。
二進も三進もいかなくなり、慌てて藩政の引き締めを行うも、時すでに遅し。
破たんに瀕する藩財政に、追い打ちをかけるように天災が降り注ぐ。

婿入りし、五代藩主を継いだ豊房は、荒廃した土佐藩を立て直すべく、自ら再建の先頭に立つ。
豊房は、歴代屈指の名君といってよかったが、責任感の強さが仇となり、就任6年、わずか35歳でこの世を去る。

跡を継いだ豊隆は、歴代屈指のダメ君主だ。
藩政には興味を示さず、財政難の中、愛妾8人と遊興にふける。
豊隆が亡くなると、藩士・領民はこぞって喜んだというから、救いようのない殿様もいたものだ。

そういった状況下、それまで藩に結びついていた古くからの特権商人が力を失い、己の才覚で商益を増やしていった新興商人が台頭するようになる。

その代表が「大浜八兵衛」である。
大浜家は、呉服店、油の製造、米の買い付けなどを行い、藩士や領民に金の貸し付けも行った。
おかげで城下町周辺には、山村も所有する身分となる。

この大浜家が、後の坂本龍馬の先祖なのだ。
(写真は、私関口が、桂浜海岸を訪れたときのもの。)
大浜家は、坂本姓を手に入れると、「大浜姓」を躊躇なく捨てる。

こうして、竜馬が生まれる60年も前に、その先祖は、大小を2本差す身分となったのだ。

いつの時代も、危機的状況になると、「英雄」が誕生するのだ。
皆さんの会社には、英雄的な万能の部下がいらっしゃいますか?
もし、いらっしゃらない場合、それは皆さんの会社が危機的状況ではない証拠なのです。
つまり、皆さんの政策が上手で、会社がうまく回っている証拠なのです。

この見解につき、ぜひぜひ皆さんのご意見をお聞かせ下さい。



4月から、健保料率と、雇用保険料率が変更になりました。
9月には厚年料率が改正予定です。
毎年数回、必ず改正される労働法令の改正に、対応できてますか。

建設業の方へ
28年6月から、「解体工事業」の業種が分離・独立しました。
「とび土工」の資格で、解体工事をすることはできなくなります。

ご質問は、遠慮なく。

メルマガ登録は、HPから!


~中小企業の法務担当~
社会保険労務士・行政書士 関 口 英 樹
〒221-0001
神奈川県横浜市神奈川区西寺尾3-3-20
℡&F 045-401-0842
携 帯 080-1174-9553
E-mail hide@hide2008.com
http://www.hide2008.com/
★就業規則・労働社会保険手続き
★特別加入(社長・一人親方の労災)
★会社、NPO、一般社団法人等の設立
★建設業許可、経審、入札参加資格申請
<労使一体・攻防一体の経営をサポート>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

解雇処分の件

2016-09-06 09:08:33 | 日記
今日は、解雇処分についてです。

ペリーの武力による開国要求に、幕府は屈した。
そんな幕府の弱腰政策に対し、討幕派が結成された。
次第に勢力を増す討幕派に対抗するため、幕府は新撰組を結成し、京都の治安維持に当たらせた。

その新選組の探索方(捜査員)たちが、長州藩士を中心とした過激な討幕志士たちの極秘計画を察知した。
「強風の夜、京都の町に火を放つ。どさくさに紛れて捕えられている同志を救いだし、一気に討幕の軍を起こす。」
この計画を練るため、30名あまりの討幕志士が、池田屋に集結するというのだ。

近藤勇ら新撰組の使命は、「京都の治安維持」だ。
そのために天皇から新撰組という隊名を賜った。
近藤は、「過激な討幕浪士たちを弾圧する」という方針を打ち出した。

しかし出動を命じた新撰組隊士の中で、参集しない者が多数いた。
動員できたのは、隊士の約半数ほどであった。

実は、長州藩に気持ちを通じている隊士がかなりいたのだ。

「どんな考えを持っていても自由だ。
しかし、京都の治安維持という目的では、一致団結してもらいたい。」
というのが近藤の考えだ。
しかし近藤は、参集しなかった隊士の思想弾圧は行わなかった。
「もともと雑多な集まりだから、思想面でいろいろな考えの者がいる。」
と考えたのだ。

有名な池田屋事件は、皆さんの会社人事にも通じるのだ。
皆さんの会社にも、様々な思想・考えを持った部下がいるはずだ。
部下の思想・考えが、会社の方針・設立目的・ビジョンと一致しない場合、
部下を解雇すべきなのか?
それとも近藤がしたように、
「会社は様々な考えを持った人の集まり」だと大目にみるのか。

皆さんのご意見、あるいは皆さんの事例を教えて下さい。


寄席のご案内(お申込み受付中)

「寄席」と「相続」のお話

日時;10月30日(日)10時から12時

場所;かなっくホール
http://kanack-hall.info/

アクセス;JR東神奈川駅徒歩1分

内容
第一部;講談「出世浄瑠璃」
講談師;神田すず
http://ameblo.jp/suzu-kanda/

第二部;講演「歴史人物に学ぶ相続 戦国武将たちの争族(相続)」
講師;関口英樹

神田すずさんとの共演は、5年目8回目となりました。
ここまで開催できたのは、ひとえに%%name%%さんのご支援のお蔭です。
ぜひぜひ%%name%%さんもお申込み下さい。
詳細は、一番下のHPから。


4月から、健保料率と、雇用保険料率が変更になりました。
9月には厚年料率が改正予定です。
毎年数回、必ず改正される労働法令の改正に、対応できてますか。

建設業の方へ
28年6月から、「解体工事業」の業種が分離・独立しました。
「とび土工」の資格で、解体工事をすることはできなくなります。


メルマガ登録は下記HPから。


~中小企業の法務担当~
社会保険労務士・行政書士 関 口 英 樹
〒221-0001
神奈川県横浜市神奈川区西寺尾3-3-20
℡&F 045-401-0842
携 帯 080-1174-9553
E-mail hide@hide2008.com
http://www.hide2008.com/
★就業規則・労働社会保険手続き
★特別加入(社長・一人親方の労災)
★会社、NPO、一般社団法人等の設立
★建設業許可、経審、入札参加資格申請
<労使一体・攻防一体の経営をサポート>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする