歴史に学ぶ人事・経営論

横浜の社会保険労務士・行政書士関口英樹です。

リーダーシップについて

2015-10-20 07:42:27 | 日記


今日はリーダーシップについてです。

人間の欠点の一つに、お山の大将となり、慢心に陥ることがある。
天下人となった徳川家康も、例外ではない。
彼が大将として成長したのは、「三方ヶ原の戦い」以降であり、若い頃から謙虚に周りの意見を聞き入れることができたわけではない。

当時、家康は、31、2歳の血気盛んな若大将だった。
武田信玄率いる武田軍が、遠江に攻め込んできたのは、そんなときだ。
まず、徳川家の譜代家臣、中根正照が守る二股城を陥落させた。
次は家康が死守する浜松城に攻め込んでくるのが常套手段だ。

家康は、武田軍との戦闘に備え、万全の態勢で待ち構えていた。
しかし信玄は、「家康など、とるに足らない」
と言わんばかりに、浜松城を通り過ぎ、三河に向かった。
52歳で経験豊富な信玄は、家康を城からおびき出す挑発作戦にでたのだ。

家康は、戦国武将としてのプライドを大きく傷つけられた。
家臣が懸命にとめたにも関わらず、城から飛び出し、信玄軍を追いかけた。

一方、老練な信玄は、軍勢を整え、待ち構え、信玄流「風林火山」のごとし、激しい攻撃を加えた。
家康軍は激しい攻撃にさらされ壊滅状態に陥り、大切な兵と多くの家臣を失い、自身も命からがら逃げ帰ったのだ。

城に帰るとすぐに画家を呼び、その際の恐怖におののいた自画像を描かせた。
(写真の「しかみ像」名古屋の徳川美術館所蔵)

苦い経験を忘れまいと、終生の反省材料にするためだ。
慢心に陥りそうになったとき、当時の情けない顔を眺め、自身を諌めたという。

家康は、反省力を備えることで、超一流のリーダーに育っていったのだ。


このことは、皆さんも同じだと思うのです。
今の皆さんが順調なのは、反省力があるからではないでしょうか。
ぜひぜひ皆さんの反省力の秘訣を、関口に教えてほしいのです。
ちなみに関口は、日々の業務で反省事項があった際、反省力ノートに記入し、後日の反省としています。



~中小企業の法務担当~
社会保険労務士・行政書士 関 口 英 樹
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社員採用法について

2015-10-06 08:57:34 | 日記
皆さんこんにちは!皆さんの会社の社員採用法を教えて下さい。
採用基準は難しく、織田信長でさえ、ダイヤの原石たる家来を、見抜けなかったのです。

蜂須賀小六は、木曽川流域で輸送船の護送など、舟運に関わっていた豪族である。
部下の中には客の対応が悪く、乱暴を働く者がいた。
そのため、「蜂須賀一家は川盗人(川賊)だ」という風評が立った。
蜂須賀一家にしてみれば濡れ衣だが、厄介な問題だ。
「川盗人だ」と後ろ指を差され、オチオチ道も歩けない。
川盗人の汚名を払拭することが、一家を率いる小六の悲願だった。

そんな折、織田信長の家来である木下藤吉郎(後の秀吉)が小六を訪れた。
「主人信長様は、近く美濃を攻略するため、墨俣(すのまた)に城を造る。
しかし墨俣は木曽川と長良川の合流点であり、通常の工法で築城はできない。
ついては「輪中」の工法に長けている蜂須賀一家に築城をお願いしたい」
というものだった。

墨俣は大湿地帯であり、「輪中」というのは、地域に古くから伝わる知恵で、湿地帯に建造するための特殊な工法である。

「ぜひやらせて下さい。ただ一つ条件があります。」
「条件とは何ですか?」
「小六をはじめ、一族を信長様の家来にして下さい」

城づくりという単発で臨時の要員ではなく、織田家の正社員にしろということだ。
川盗人の汚名返上のためには、信長の家来になるのがいいと考えたのだ。
「難しいと思いますが、一応、主人と相談させて下さい。」

戻ってきた木下の話を聞いて、信長は嘲笑った。
「川盗人風情が生意気なことを言う。
彼らは城づくりのための臨時請負人だ。」
「しかし彼らは、地域に明るく、他にも役に立つと思いますが」
「サル(秀吉の蔑称)、わしは川盗人を召し抱えるつもりはない」

木下は、これ以上の説得は無理だとあきらめた。
しかし蜂須賀一家の能力は確かだ。そこで、
「では私の家来にするということで、いかがでしょう」
「分かった。ただし責任は持て。」
木下は礼を言った。

早速、小六にこのことを伝えた。
「ありがとうございます。木下様の家来として、城を造ります。」

かくして歴史に名高い「一夜城」はみごとに完成したのだ。
その後も蜂須賀一族は、木下の家来として、
木下(豊臣秀吉)の天下取りに多大な貢献をしていくのだ。

これは皆さんの会社の社員採用も同じだと思うのです。
汚名挽回に燃えている人は、覚悟が違うと思うのです。
ぜひ皆さんが実施している採用活動を教えて下さい。


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