
博多祇園山笠です。
解説の言葉はいらない。
飲み会があります。
この頃は、普段話さない人と話し込むことが多い。
周りに人もいるので、話の内容は聞こえています。
いつしか、話の輪は広がっています。
昨日は、地域の奉納相撲がありました。
各地区の惣代が、力士となって奉納相撲を10番取ります。
小学生が参加する相撲が組まれ、飛び入り参加の勝ち抜き戦が続きます。
朝早くに出かけ、写真を撮りました。
舞台の土俵を中心に周りの杉林と出店を写真に収めておきます。
惣代になれるのは、一生に一度。
そして、晴れてまわしをするのも、相撲を取るのも一世一代のことになります。
盆が明けると八万幣作りが始まり、土俵の俵を作り、会場周りの一年にたまった杉葉を片づける。
神社への道を清め、駐車場用の空き地の草を刈る。
すべて、惣代の仕事です。
こうして自作自演の奉納相撲が始まる。
世話役も行司もすべて地域の人の役回りです。
そうして、百何十年も続いてきました。
写真を数百枚撮り、印刷します。
打ち上げ会場に写真を届けました。
気に入った写真をそれぞれの惣代にわけるのです。
一週間後には、各力士の晴れ姿をA4サイズの額に入れて配ります。
各惣代を訪問し、手渡しします。
奥様が写真を見て惚れ直す瞬間です。
そうして2年間続けました。
会場で、「あとで素敵な写真が届けられるんだって」と奥様連中が話していました。
会場に応援に来られた家族の写真も撮っています。
贔屓の力士の応援に夢中な姿が写っています。
それも打ち上げ会場で、こんなに応援してくれていたんだと力士が持ち帰ります。
きっと、その夜は盛り上がったことでしょう。
私の地域おこしは、人に関わる仕事です。
イベントの写真を撮ってSNSに載せることはありません。
感動写真に写っている風景や人は、絵手紙に描いて感動を伝えます。
面倒くさいけど、これが私流です。
喜びを分ける一助になればと考えています。
地域おこしをするのは、地域の全員です。
その人たちに感謝の一枚を届けるのが私の役目です。
地域で行う運動イベントでも同じです。
お好み焼き、ピザとパンを打ち上げ会場に差し入れます。
活躍した写真も一緒です。
大いに喜んでくれます。
地域おこしに「形」などないのです。
自分の感動と感謝を届けています。
杉林 奉納相撲に 湧きかえる
2018年10月7日