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やっと渡せた似顔絵です。
一年前に描こうとした似顔絵を仕上げました。
昨日、その方が来られたので、渡しました。
一年前の印象とは違っていたので、戸惑いました。
これは私よと、喜んでくださいました。
冒頭の似顔絵のことです。
2年前、地域おこし協力隊の仕事を始めて5カ月目のことでした。
暮らし始めた家の片づけや修理をし、イベントの手伝いに明け暮れていました。
いろんなところに出かけ、人を紹介していただきました。
会った人の顔を覚えようと似顔絵を描き続けて渡しました。
この人はどういう人なんだろうと、皆さんから見られていると感じました。
単なる序章に過ぎない準備期間でした。
イベントの手伝いをし続けることが、地域おこしになるとは思えませんでした。
地域おこしとは何なのか、改めて考えなおす時間が長く続きました。
応募する前の気持ちや考えは、現実を知らない単なる知識だと気づきました。
そして自分にもできるのだろうかと悩みました。
他の地域でやっている地域おこしの成功例を学びに出かけました。
現状とは程遠い話ばかりでした。
期待はされているが、具体的なミッションはありませんでした。
自分が変わることにしました。
仕事で来た人でもなく、都会から来た人でもない。
ここに住もうと決めました。
昔栄えた通りは、我が家も含め見るも無残な光景でした。
空き家の持ち主の了解をいただき、草を刈り剪定をしました。
空き家であることがわかるようになりました。
「見える化」でした。
今日のタイトルは、「やれば、できる」です。
失敗をくりかえさないよう工夫をしましたが、次の失敗も避けられませんでした。
若いころは心が折れて、失敗を恐れました。
今は失敗のつけを払いながらも、おどおどすることはありません。
ゴルフのときも、クラブを渾身の力で振りぬきます。
それでよい、そうでなければならない。
一角でもよい価値を高めたい。
さんぽみちに選んでいただける通りにしたいと、草刈を続けました。
まだ花を植えるまでには至っておりません。
熊野古道のように有名でもありません。
奥まったところですが、蔵を借りてカフェを開店しました。
点と点を行き来する人が、気軽に寄れる縁側のような場所になればと始めました。
まずは、近所の人に来てほしい。噂を聞いて遠くからも来てほしい。
始めたからには続けなくてはなりません。
畑を借りて無農薬の野菜を作り、カフェでおまかせ料理にする。
いろんな味に挑戦して、地産地消を心がけています。
地域の人が残したいと一生懸命な行事(盆祭り、奉納相撲、運動大会)を応援しています。
一生に一度の惣代の晴れ姿(褌姿)を額縁に入れてプレゼントしています。
いわゆる地域密着型です。
なくてはならぬ人になることが、地域おこしの一つだと感じています。
協力隊になったころのように、
「自分の代わりはいくらでもいる」とおどおどすることは、もうありません。
この気持ちの変化が、「やれば、できる」です。
自分にうそをつかない。
この気持ちを持ち続けることができれば、いつまでも挑戦できそうです。
ここ数日もやもやしていた気持ちが晴れました。
遠い空 眺めるだけじゃ 近づかぬ
2018年10月21日