
*2017年8月21日撮影
今日も曇り空でしたが気温は上がって30℃を超え、久しぶりに夏が戻ってきました。
さて、道端や空き地や河原などには雑草がすごい勢いで伸びています。
そんな雑草の中から、オオアレチノギクをごらんください。
一本の太い茎がまっすぐに育って、その上の方に小さな花をたくさんつけます。
人の背丈を越えるほどの高さになります。

*2017年8月21日撮影
花はこんなぐあいです。
これでつぼみというわけではなく、咲いているのです。
とっくりの形をした花は花びらというものがなく、先端に白いものがのぞいている程度です。
熟すと先端が黄色くなってきて、やがて綿毛がはじけます。綿毛も黄色っぽい色をしています。

*2017年8月21日撮影
この写真のオオアレチノギクの花は、もうだいぶ綿毛がはじけています。
オオアレチノギクは南アメリカ原産で昭和の初期に帰化したとされています。
1920年に東京で野生化が確認され、その後急速に全国に広がりました。
きわめてよく似た植物があり、ヒメムカシヨモギといいます。
ヒメムカシヨモギは明治の初めに渡来した、北アメリカ原産の植物です。鉄道の全国への敷設に沿って広がったと言われています。

*2017年8月21日撮影
ヒメムカシヨモギとオオアレチノギクの区別をするには、花をよく見ることが一番だと思っています。
ヒメムカシヨモギの花は小さくてごく短い花びらが菊型に広がります。花は茎の先にみっしりとたくさんつきます。
オオアレチノギクの花は比較的大きくて、はっきり徳利型をしています。花びらというものがないので普通の花のようには咲きません。
オオアレチノギクはヒメムカシヨモギよりは花のつき方がまばらです。
そのほか茎や葉の全体の色が違うとか、毛の生え方が違うとかということがあるのですが、なかなか分かりにくいと思います。
見分けられたからといって何かの役にたつわけではありませんが、野の花を眺める楽しみの一部です。