
*2017年8月28日撮影
まだ8月なのですが、涼しくなって秋が来たようです。
一日中曇り空の今日は、面白い虫に出会えました。
アカハネナガウンカというそうです。
写真のように赤い体に大きな透明な羽をつけて、ヨシの葉の裏にいました。
体の大きさは4〜5mmほど。翅の長さは(片方で)1cmくらいあるでしょうか。
小さな虫ですが、その様子がなんともかわいいのです。
色といい、目のつき方といい、虫のなかの傑作のひとつに間違いありません。

*2017年8月28日撮影
近くのヨシの葉をよく見ると、そこにも、ここにも、たくさんいるのでした。
ときには並んでいたりします。
ストローのような口を突き刺して草の汁を吸います。
イネ科の植物、とくにススキやヨシが好みのようです。

*2017年8月28日撮影
名前のアカは体の色、ハネナガは翅が長いことを表します。
ではウンカとは何かといえば、稲の害虫となる体長5mmほどの小さな虫の総称とされています。
ただのウンカという虫は存在せず、セジロウンカ、トビイロウンカなどいろいろなウンカがいます。
大量発生して稲の食害をもたらすほか稲のウィルス病を媒介するので、江戸時代には飢饉の原因ともなりました。
このかわいいアカハネナガウンカも稲などの害虫になりうるのでしょうか。