さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

シオヤアブ

2017-07-10 22:10:34 | 昆虫

*2017年7月10日撮影

 まだ梅雨明けはしていないのに猛暑です。
 昨日も今日も気温は35℃を超えました。どうなっているのでしょう。
 暑いので、散歩も早朝に切り替えました。早朝でしか見られない生き物の姿を期待しましたが成果はありません。

 それで、今日の写真はシオヤアブです。
 ムシヒキアブと呼ばれるアブの仲間で、写真のように尻尾の先に白い毛が生えていて、塩を吹いているように見えるので「塩屋虻」なのだそうです。
 ただし尻尾の先の白い毛は雄だけです。
 顔にも体にも白くはないけれど毛がたくさん生えています。





*2017年7月10日撮影

 これはシオヤアブの雌の姿です。
 尻尾の先の白い毛はありませんが、顔や体の毛だらけは雄と同じです。
 腹部が雄より大きくてずんぐりしています。

 ムシヒキアブ類は、昆虫を襲って食べるのでしばしば虫を引きずっている姿を見かけるので「虫引き虻」というのだと思います。
 なかでもシオヤアブは最強の戦士ともいえる存在で、スズメバチやオニヤンマなども背後から襲ってひと噛みで神経節を切断して仕留めると言われています。

 ごくまれに雌は人を刺して(噛み付いて)血を吸うということがあるようです。





*2017年7月10日撮影

 シオヤアブが交尾しています。
 こうしてつながったまま、人が近づけば飛び、場所を移動しながら交尾を続けています。
 上が雌で、下が雄です。





*2017年7月7日撮影

 これは撮影した日が違うので別のカップルだと思いますが、やはり交尾中のシオヤアブです。
 左が雄で右が雌です。

 アブはどちらかといえば嫌われ者ですが、こういう姿は美しいと思います。
 

オオバジャノヒゲ

2017-07-07 22:06:07 | 草花

*2017年7月7日撮影

 たなばた(七夕)の今日、よく晴れて、気温も30℃を超えて猛暑の1日でした。

 さて、細い葉がまとまってモシャモシャと生えているジャノヒゲが花をつけているはずと思い、草をかき分けて探しても見つかりません。
 そんなときふと見ると、ジャノヒゲの花に似たものが立っているのに気づきました。
 ジャノヒゲの花より大きい。葉も茎も太い。
 これはオオバジャノヒゲだと分かりました。





*2017年7月7日撮影

 ジャノヒゲより葉の幅が広いので、オオバジャノヒゲ「大葉蛇の髭」というそうです。
 ジャノヒゲもオオバジャノヒゲも、園芸用に売られていて、さまざまな品種が好まれて庭に植えられているようです。
 それで会津の鶴ヶ城公園にたまたま発見したこのオオバジャノヒゲも、野生のものなのか、どこかの花壇からやってきたものなのかはまったく分かりません。
 古い環境が生き残っている場所でもあるので、野生のものとしても不思議ではありません。





*2017年7月7日撮影

 花をつけている茎は黒っぽくて、葉はジャノヒゲのようにたくさんは生えていません。
 少ない葉の中に花がくっきりと立っていて、遠目にも白い花が咲いていると分かります。

 ジャノヒゲは秋冬につやつやした濃い青い色の丸い実をつけます。
 オオバジャノヒゲの実は、初めは緑色でやがてくすんだ黒っぽい青色になり、ジャノヒゲの実のように美しくはないようです。

ミゾホオズキ

2017-07-06 22:13:25 | 草花

*2017年7月6日撮影

 先月雨が少ないなどとのんきなことをいっていたら、その後雨が降り続け、ようやく昨日から雨が止みました。
 九州などでは大雨が甚大な被害をもたらしているとの報道に、心が痛みます。

 さて今日は青空も少し顔を見せて、久しぶりの散歩です。
 橋の下の湿った場所に、ミゾホオズキが咲いているのに出会いました。
 もっと山地の、細い水の流れのあるところに咲いているイメージなのですが、身近な場所でも出会えるということのようです。





*2017年7月6日撮影

 ミゾホオズキは小さな黄色い花を咲かせます。直径は1cm以下に見えます。
 花が終わると、小型のホオズキのような実をつけます。
 形が少し似ているだけで、赤くなったりはしません。
 それで「溝酸漿」と書きます。「溝」は水の流れ、「酸漿」はおなじみのホオズキです。





*2017年7月6日撮影

 黄色い花ではあるけれど、そんなに目立つ花ではありません。
 どちらかというとひっそりと日陰に咲いているような花のようです。
 たくさん咲いているわけではないので、この花にふと気がついたことを良しとしたいと思います。