さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

リスアカネ

2017-08-17 22:18:15 | 昆虫

*2017年8月17日撮影

 お久しぶりです。
 8月の6日ごろから台風5号というのが雨を連れてやってきて、歩みののろい台風で1週間ほど雨の日が続きました。
 ところが台風が去っても雨は止みません。梅雨に戻ったかのようです。
 こうしてお盆が過ぎても、暑い夏は戻ってきません。
 これは明らかに宮沢賢治が「寒さの夏はおろおろあるき」と書いた状態です。
 米をはじめ、農作物への影響が心配です。

 今日は曇り空でしたが久しぶりの散歩に出ました。
 ミンミンゼミはたくさん鳴いていますが、トンボ類は少ないようです。
 赤い色が美しいリスアカネをところどころで見かけました。写真はリスアカネです。





*2017年8月17日撮影

 翅の先端に褐色斑ができるのがリスアカネの特徴ですが、鮮やかな赤い色もリスアカネの特徴です。
 他の赤とんぼ類に先がけてリスアカネの雄は早くから腹部が鮮やかな赤に染まります。

 リスアカネという名は動物のリスとは関わりがなく、スイスの昆虫学者リスの名に由来するそうです。





*2017年8月9日撮影

 リスアカネはどちらかというと林間の日陰を好むようなので、日照の少ない今年も平気なのかもしれません。
 台風がちょうどやってきていた頃、雨の合間に撮影したリスアカネです。
 




*2017年7月20日撮影

 赤いリスアカネはたいてい雄ですが、雌のリスアカネを7月の猛暑の頃に撮影しました。
 ちょっと地味な姿をしていますが、翅の先の褐色斑はリスアカネの印のひとつです。
 雌のリスアカネは腹部が赤くならないで終わることが多いのですが、まれに秋頃に赤くなるものもいるようです。
 赤い雌のリスアカネにも出会ってみたいものです。

 

オニユリ

2017-08-05 22:15:01 | 草花

*2017年8月5日撮影

 今日はオニユリの咲いているのを見てきました。
 まさに夏の花、見ているだけで暑くなりそうです。
 晴れて暑い1日でしたが7月の頃のような、35℃を超えるような猛暑にはなりません。
 ほどほどに暑い夏が戻ったようです。

 オニユリを最近はあまり見ないなーと思っていましたが、会津の松平家の庭園「御薬園」に咲いていました。





*2017年8月5日撮影

 オニユリはこんなに派手な花を咲かせるのに、結実しません。
 茎の中程から下の方の葉の付け根にムカゴ「零余子」をつけるので、ムカゴによって増えるわけです。
 ムカゴを使ってオニユリを育てる、観賞用の園芸も行われているようです。





*2017年8月5日撮影

 ユリの仲間はいわゆる球根をつくります。鱗茎です。
 この鱗茎が食用にする「百合根」です。
 オニユリやヤマユリの百合根が美味しいとされていますが、販売されているのは主にオニユリの鱗茎なのだそうです。
 したがってオニユリは、野菜としても広く栽培されているというわけです。

ヒナアンズタケ

2017-08-03 22:59:16 | 

*2017年8月3日撮影

 どうやら東北地方も梅雨が明けたようです。
 今日は青空が広がって、ずいぶん久しぶりの快晴でした。
 ところがあまり気温は上がりません。朝晩は寒く感じるほど。夏はもう終わってしまったのでしょうか?

 雨がたくさん降ったせいか、木の下にキノコ類が生えています。
 なかでもちょっと変わったキノコのご紹介です。
 小さいけれどとても鮮やかな黄色い色をしていて、地面に張り付くようにまとまって生えています。
 姿かたちはあまり整っていなくて、ちょっと崩れた感じのものが多いのですが、基本的にはキノコの形をしているようです。





*2017年8月2日撮影

 これはヒナアンズタケだと思います。

 アンズタケというのはアンズの香りがするキノコで、フランス料理ではよく使うそうです。
 そのアンズタケの小さいものという意味で、ヒナアンズタケです。
 ヒナアンズタケは、この写真の一番大きいものでも傘の直径は2cmくらいしかありません。
 ヒナアンズタケもアンズタケと同様に食用にできるそうですが、なにぶん小さすぎるので集めるのが大変。
 なので、あまり食べることはないようです。





*2017年8月3日撮影

 これはそれなりに大きく育ったヒナアンズタケ。
 くちゃくちゃになっています。
 アンズタケもヒナアンズタケも同類なのですが、最近になって微量の毒が含まれていることが判明しました。
 きわめて微量なので通常の食用には支障がないそうですが、できれば食べない方がいいということになっています。





*2017年8月2日撮影

 きのう地面に顔を出していたヒナアンズタケです。まだ小さいです。
 今日行って見たら、もうすでに乾燥して半分干物のようになっていました。
 水分が多ければ生えてくるものの、乾燥には弱いようです。見つけたらすぐ取らないと翌日にはダメになっている可能性があります。
 ますます、たくさん採るのは難しいキノコです。

 鮮やかな黄色いつぶつぶが地面に撒き散らされているような景色を眺めて楽しむのがいいようです。

 

コバギボウシ

2017-08-02 22:08:31 | 草花

*2017年8月2日撮影

 8月になったというのに、なんとなくまだ梅雨が明けないような感じで雨の日が続いています。
 今日は何日かぶりで青空を見ることができました。

 久しぶりの鶴ヶ城公園で、コバギボウシが咲いているのに出会いました。
 まだ咲き始めで、とても初々しい爽やかな花です。
 昨年はもっとたくさん咲いていたはずですが、だいぶ数が減ってしまいました。
 ときおり刈られてしまうのがここの草たちの定めなので、増えたり減ったりは時の運のようなことになります。





*2017年8月2日撮影

 ギボウシという名で庭に植えられる園芸植物は、野生のものはオオバギボウシと言います。
 名のとおり葉が大きいのが特徴で、若い葉はウルイという山菜としても知られています。
 オオバギボウシは草丈も大きく、花もびっしりとたくさん付けます。

 それに対してコバギボウシは、葉が小さく、草丈も低くて、花はまばらに咲かせます。
 それでも、湿り気のある場所に群生する傾向があるので、たくさん集まるととても見事です。
 目を奪われるような色をしているわけではないけれど、心ひかれる美しい花です。