Dress You Up

V-Stromで小さな冒険に出る!🏍=3=3=3
キャンプツーリングはいつも過積載、すれ違うライダーの視線が痛い>_<

【洒落怖より】ヒギョウさま

2011-08-18 02:13:00 | 怖い話
2ちゃんの「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない? 276」より怖い話を拾ってみた

ヒギョウさま

497 : 1/13 : 2011/08/14(日) 17:27:04.98 ID:zBvOhT5L0 [15回発言]
 今はもう廃業していますが私の母方の実家は島根で養鶏場をしていました。
毎年夏休みには母親と姉、弟、私の4人で帰省していました。父は仕事が休めず毎年家に残っていました。
母の実家は島根県の邑智郡と言うところで、よく言えば自然豊かな日本の原風景が広がる土地、まあはっきり言って田舎です。
 そこでいつも一週間くらい滞在してお爺ちゃんとお婆ちゃんに甘えながら楽しく遊びました。
田舎のことですのでお爺ちゃんもお婆ちゃんも朝がとても早く、夜がこれまたすごく早い。
朝4時ころには起きて、一番鶏が鳴く前に養鶏場の鶏に飼料をやり始め、そのまま糞をとったり玉子を回収したり孵化器を見たりの作業をしつつ、畑の手入れをし、夕方の5時ころには作業をやめて夕食、そして夜の7時ころには晩酌のビール片手にうつらうつらし始めるのです。
自然と私達も夜の8時ころには布団に入るのですが、そんな早くから寝られるものではありません。布団の中でその日行った川での出来事や、明日何をしようか等考え始めると目が完全に冴えてしまい、寝られなくなりました。
498 : 2/13 : 2011/08/14(日) 17:29:44.83 ID:zBvOhT5L0 [15回発言]
夜中、真っ暗な天井の梁を見るともなしに見ていると、私達の居る居間の隣、お爺さん達の寝ている六畳間のふすまが開く音がし、廊下をギシギシと誰かが歩き、玄関をあけて出て行きました。
そのまま夢うつつでボーっとしているとしばらくして柱時計がボ~ンボ~ンと12回鳴り(ああ、もうそんな時間か)と思いました。
すると5分くらいして玄関の開く音がし、誰かがサンダルを脱ぎ廊下をまたギシギシと歩き、六畳間へ入っていきました。
(お爺ちゃんかお婆ちゃんが鶏の様子か畑の様子でも見に行ったのだろう。)そう思い、あれこれ想像しているうちに寝たようで、気が付くと朝になっていて、皆もう朝ごはんを食べていました。


499 : 3/13 : 2011/08/14(日) 17:33:15.35 ID:zBvOhT5L0 [15回発言]
夢うつつの状態での出来事だったので夢かもしれないと思いましたが、その日の夜、また眠れずに居ると、やはり同じように夜中に誰かが外に出て、同じようにしばらくして戻ってくるのです。
次の日も、また次の日も、どうやらその誰かは毎晩11時30分に出て行き、0時5分ころ戻ってくるようです。昼間に姉と弟に聞いてみても、二人ともぜんぜん気付いていない様子でした。
大人のする事にはなんでも興味があった頃のことです。
私は誰が何をしているのか見てみたいと思いました。5日目、昼間あまり騒がないようにして体力を温存し、眠らないようにしてその誰かの後をつけることにしました。
これまで毎晩眠れなくて困っていたのに、眠らないようにしようと思うと今度は眠たくなるもので、危うく寝過ごすところでしたが何とかその誰かの気配で目を覚ますことが出来ました。
気配が玄関を出て行くの待って、私も玄関へ行き、サンダルを履いて外に出ると、お爺ちゃんが母屋から50mくらい離れたところにある孵化室の中へ入っていくところでした。



501 : 4/13 : 2011/08/14(日) 17:36:23.31 ID:zBvOhT5L0 [15回発言]
孵化室というのは鶏の生んだ玉子を孵化器で暖めて孵し、生まれた雛をある程度まで育てる専用の建物で、本来なら孵化所とでも呼ぶべきなのでしょうが、お爺ちゃんは孵化室と呼んでいました。
私もそっとお爺ちゃんの後に入ってみると、中は照明が付いておらず、孵化器の中から漏れるヒヨコ電球のボンヤリとした赤い光だけが頼りでした。
薄暗いと言うかコタツの中のような赤暗い中で、お爺ちゃんは凄く真剣な顔で孵化器の中を覗いていました、そしてたくさんある玉子の中から3つほど取り出し、玉子から顔をそむけるといきなりブリキのゴミ箱の中に叩きつけました。
私はビックリして「なにしょうるん?」と大声で言ってしまいました。
お爺ちゃんは私以上にビックリした様子で、倒れるんじゃないかと心配になるくらいの形相でしたが、私だと分かると安心したのか全身の力が抜けたようになって「なんじゃ、坊か、ビックリさすなや」と苦笑いを浮かべました。



503 : 5/13 : 2011/08/14(日) 17:38:36.95 ID:zBvOhT5L0 [15回発言]
私がもう一度「なにしょうるん?」と聞くとお爺ちゃんは「悪いんをとりょうるんよ」と言って、また孵化器の中を覗き始めました。
私はそれまでに孵る前の雛を間引くなぞ聞いたことも無かったので
「ヒヨコに悪いんがおるん?」と聞きました。
お爺ちゃんは「ほうよ、取らにゃあ大変なことになるんよ」と言って孵化器の中からまた一つ玉子を取り出しました。
私は玉子を良く見ようと覗き込みましたが、お爺ちゃんがあわてた様子で「こりゃ見ちゃダメじゃ!目が潰れるで!」と言ってすぐにブリキのゴミ箱の中に玉子を叩きつけてしまいました。
私が見た玉子には、中から雛が突いたのでしょう、大きなヒビが入っており、もうじき雛が孵りそうな様子でした。
ゴミ箱の中はスプラッタな様子が容易に想像できたので見たいとも思いませんでしたが、お爺さんは私の目から隠すようにすぐに蓋をしていました。



505 : 6/13 : 2011/08/14(日) 17:41:39.88 ID:zBvOhT5L0 [15回発言]
その時、ゴミ箱の蓋に何か白い紙のようなものが貼ってあるのが見えました。
何だろうと思っているとお爺ちゃんが腕時計を見て、
「0時を回ったけえ、今日は終わりじゃ、坊、帰って寝ようや」と言い、すぐに孵化室から出ようとしました。
私も夜中にこんな不気味なところへ一人で残されるのは御免なのであわてて孵化室を出ました。
そのとき、孵化室のドアの横になにか玩具のようなものが見えたような気がしましたが、もう眠いし、ちょっと怖くなってきたので次の日見ることにして、お爺ちゃんと一緒に母屋へ帰り、その晩はお爺ちゃんの布団で一緒に寝ました。

506 : 7/13 : 2011/08/14(日) 17:43:36.40 ID:zBvOhT5L0 [15回発言]
次の日、午前中,弟と虫取り遊びをし、帰って早めの昼食を摂っていると何か違和感を覚えました。
(ああそうだ、今日はお爺ちゃんが居るんだ)
よく考えてみると、それまでお爺ちゃんと一緒に昼食を摂った記憶がありません。
いつもお昼の11時30分頃から姿が見えなくなっていたのです。
その日は村の寄り合いがあるとかで朝から出かけており、11時頃ベロベロに酔っ払って帰ってきて、一緒に食卓を囲んだのでした。
お爺ちゃんは白飯に冷たい麦茶と漬物でお茶漬けにして食べていましたが、途中で食卓に突っ伏して寝てしました。
私達は起こしちゃ悪いと思って静かに食事を済ませ、外に遊びに行きました。
外に出てから前の晩にチラッと見た孵化室の玩具のようなものを思い出し、弟と一緒に見に行くことにしました。


508 : 8/13 : 2011/08/14(日) 17:45:41.63 ID:zBvOhT5L0 [15回発言]
それは、玩具ではありませんでした。ペンキのようなもので鏡面を朱色に塗られた手鏡。
粘土で作られた小さな牛の像。プラスチックの安そうな造花。
昨夜はそのカラフルな色合いから、玩具のように見えたのでしょう。
しかし、それらはなんに使うものかまったく見当も付きませんでした。
私はお爺ちゃんが昨夜玉子を捨てていたゴミ箱に気が付きました。
昨夜は暗くてよく分かりませんでしたが、明るいところで見るとそのゴミ箱の蓋には、昔風の線を崩した読めない字で何か書いてある古そうな紙が一杯貼ってありました。


509 : 9/13 : 2011/08/14(日) 17:47:24.49 ID:zBvOhT5L0 [15回発言]
「あっ!生まれとるで!・・・え、・・・何・・アレ・・・」孵化器を覗いた弟が、玉子が孵っているを見つけたようです。
私は、生まれたての雛を見たくて孵化器の扉を開けました。

すると

雛?がいました。
しかし、その雛?は他の雛とは何かが違いました。
良く見ると、他の雛達と違い、全く震えていませんでした。
全くさえずっていませんでした。

そして眼が、眼だけが、人のそれでした。

ソレは孵化器の棚からドサッと土間へ落ちると、首を振らず、スタスタと歩いていきました。
私はその異様さに、動くことができませんでした。
ソレが孵化室を出て西のほうへ歩いていき、見えなくなると、金縛りが解けたようにやっと動けるようになりました。


524 : 10/13 : 2011/08/14(日) 19:43:51.77 ID:zBvOhT5L0 [15回発言]
そして弟の方を見ると、弟は

よだれをダラダラと流し、眼はどこも見ておらず、呼びかけても呼びかけても反応がありませんでした。
私が大声で弟の名を何度も呼んでいると、お爺ちゃんとお婆ちゃんが息を切らして飛び込んできました。
「おいっ!!見たんか!!」
私はお爺ちゃんの形相が恐ろしくて「見てない」と答えました。
お爺ちゃんは私の眼を見ながら「見とるじゃろ。どっち行ったんなら?」と怖い眼で聞きました。
「あっち」と私は西のほうを指差しました。
するとお爺ちゃんは出入り口のドアの横においてあった粘土の牛の像と造花を持って、私の指差した方へ走っていきました。
お婆ちゃんは弟の名を何度も呼んでいましたが弟はよだれを流すばかりでなんの反応もしませんでした。
「ヒギョウさまと眼が合うたんか・・・」
お婆ちゃんは悲しそうに言いました。
「もう直らんの?」私は、弟とそれを見るお婆ちゃんに、幼いながらもただならぬ様子を感じ、そう尋ねました。
「いや・・・坊、そこの赤うに塗っとる鏡を取ってくれ。」

525 : 11/13 : 2011/08/14(日) 19:46:04.08 ID:zBvOhT5L0 [15回発言]
私が鏡面を朱色に縫られた手鏡を手渡すとお婆ちゃんは、「見ちゃあいけん、母ちゃんのところへ行っとき。」と、私を孵化室の外へ出しました。
私は母と姉のところへ行きましたが、母に何と話していいものか、何も言えずに母に抱きついていると、弟とお婆ちゃんが戻ってきました。
私は歩いてくる弟を見て、(ああなんでもなかったんだ。良かった)とホッとしましたが、何か、弟に違和感を感じました。

話してみると、確かに弟です。
一緒に孵化室に行ったことや、昨日のこと、一昨日のことも覚えています
しかし、どこか、何かが違うのです。
母も、弟に何かを感じたのでしょう、お婆ちゃんに「お母ちゃん、まさか・・・」と聞きました。
お婆ちゃんは悲しそうに頷くだけでした。
母が、弟を抱きしめてワンワンと泣いたのを覚えています。
弟はキョトンとしていました。
姉は弟を薄気味悪そうに見ていましたが、母が泣くのを見て、一緒に泣き出しました。

526 : 12/13 : 2011/08/14(日) 19:49:37.11 ID:zBvOhT5L0 [15回発言]
しばらくするとお爺ちゃんが帰ってきました。
「ダメじゃ、間に合わなんだ」そう言って悲しそうに首を振りました。
「婆さん、誰かは分からんが遅うても2、3日の内じゃろう、喪服を出して風に当てといてくれ」
そういうとお爺ちゃんは弟を抱きしめ、「すまんのう、お爺ちゃんが寝とったけえ、こがあなことに・・・ほんまにすまんのう」
お爺ちゃんはボロボロと涙を流して謝りました。弟は「何?お爺ちゃん痛いよ」等言っていました。
その声、そのしぐさ、確かに弟なのですが、やはりソレは弟ではありませんでした。
後からお爺ちゃんは言いました、
「お天道さんの一番高い刻と夜の一番深い刻に生まれた雛は、御役目を持っとるんじゃ。じゃけえ、殺さにゃあいけんのよ。」
「夜に生まれた雛も『ヒギョウさま』になるの?」と、私は聞きました。
「誰に・・・ほうか、婆さんが言うたんか。
いや、違う。夜に生まれたんはもっともっと恐ろしいもんになるんじゃ。」そういってお爺さんは薄気味わるそうに孵化室のほうを見ました。


527 : 13/13 : 2011/08/14(日) 19:52:20.94 ID:zBvOhT5L0 [15回発言]
このときの話はこれで終わりです。

後に、私が高校の時に、実家が養鶏場を営んでいる同級生がいました。
そいつに『ヒギョウさま』について聞いてみると、最初は何のことか分からない様子でしたが、あの夏の出来事を話すと、「ああ、『言わし鶏』のことだな。」と言っていました。
何でも、今ではオートメーション化が進み、センサーとタイマーにより、自動的に12時と24時に孵りそうな玉子は排除されるのだそうです。

あれからも毎年島根へ帰省しています。弟は元気に小学校で教師をしています。
もう、以前の弟がどうだったか、覚えていません。だからもういいのです。
アレから二十年も家族として暮らしてきたのですから、もう完全に家族なんです。

さるさん規制で投稿遅くなりました、スイマセン。

【洒落怖より】達磨の絵

2011-08-18 00:05:00 | 怖い話
2ちゃんの「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない? 276」より怖い話を拾ってみた

達磨の絵

364 : 1/2 : 2011/08/14(日) 01:32:10.48 ID:GdI1xJYU0 [2回発言]
俺の家に達磨の絵があるんだよ
髪が長くて顔も女顔の達磨とか、デブの達磨とか、ひょろ長いじい様の達磨とか
なんか妙に人間臭い個性的な達磨が7体無造作に転がってる絵なんだよ

俺ガキの頃その絵が飾ってある部屋で親と寝ててさ
そんなかで一際でかく描かれてる髭はやした白達磨が滅茶苦茶怖かったんだわ
何でかって、そいつ黒目が動くんだよ。
ぎょろって上を見上げてるんだが、俺が直視すると明らかにこっち見てんの。
親に言っても気のせいって言われるし、仕方ないんで6歳位まで
そいつと毎晩睨み合ってたんだわ。

それから先は自分の部屋で寝るようになったからその達磨の事も忘れてたんだけどさ。
365 : 2/2 : 2011/08/14(日) 01:35:34.73 ID:GdI1xJYU0 [2回発言]
ある日、俺ん家に友達が来たんだよ。
そいつちょっと霊感あるやつで、たまたまその達磨の絵が飾ってある部屋の前通ったとき、
「げぇ!!」って言ったんだよ。
何?って聞いても、いや別に。って感じでかわされてさ。
なんかムカついたから、何何何?っしつこく聞いたら
今は言いたくない。外行きたい。外で話すって言い出してさ。
結局公園行って聞いたんだわ。

「お前ん家、趣味悪いよな」
失礼な、何言い出すんだこいつ
「あの絵、何だよ。おかしいだろ…何飾ってんの?」
「え?あの達磨の絵?」


「達磨じゃねーよ!!あれ人間の絵じゃねーか!!」

俺がダルマ女っていう都市伝説を知ったのはその後だ。
友人曰く、
「俺が部屋の前通った時、あいつら7人全員一斉にすごい形相で睨んできた。
……あいつら生きてるよ」

【洒落怖より】島の奇祭

2011-08-17 07:01:00 | 怖い話
2ちゃんの「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない? 276」より怖い話を拾ってみた

島の奇祭

299 : 本当にあった怖い名無し : 2011/08/13(土) 11:28:24.87 ID:XZBk9m760 [8回発言]
20年前、人口100人くらいの島の人と教授の研究のため何年もかけて
交流したことがある。祭りの時期に合わせて1ヶ月泊まりで教授の
聞き取り調査なんかに同行した。
でもほとんど島の子供と遊んでただけ。
なんにもない島で、島の半分がお墓だからということでその部分には
島の子供は絶対に近寄らない。
海がすごくきれいで、島と島の間に干潮時は道ができて歩いて渡れる、
すごくキレイで夢のような場所だった。
300 : 本当にあった怖い名無し : 2011/08/13(土) 11:29:22.06 ID:XZBk9m760 [8回発言]
20年前、人口100人くらいの島の人と教授の研究のため何年もかけて
交流したことがある。祭りの時期に合わせて1ヶ月泊まりで教授の
聞き取り調査なんかに同行した。
でもほとんど島の子供と遊んでただけ。
なんにもない島で、島の半分がお墓だからということでその部分には
島の子供は絶対に近寄らない。
海がすごくきれいで、島と島の間に干潮時は道ができて歩いて渡れる、
すごくキレイで夢のような場所だった。


302 : 本当にあった怖い名無し : 2011/08/13(土) 11:38:06.89 ID:XZBk9m760 [8回発言]
ごめ、重複した。

その島では、奇祭があり、夜通し村の男の人がお面をかぶって白い衣装を
着て、太鼓のようなものを叩きながらたいまつを持って村中を練り歩く。
教授から、この祭りの夜は絶対に一人で外に行ってはいけない。
宿なんかないから船着場の一室に寝泊りしていたんだけど、鍵をかけて、
誰かきても絶対に入れたらいけないと念を押されていた。
私たちの部屋には一緒に行ってた男の子3人と村の小学生の女の子2人と私とあと二人の女の子がいた。
窓にはガラスが入ってなくて格子だけがあったから、外を歩いてる人の
姿をちらちらと見ることはできる。
昼間に船に乗せて漁に連れて行ってくれたり、他の日の夜に地元料理を
教えてくれたりしたRさん(40代のおじさん・当時私は10代)の声で、
部屋のドアを開けろと言われた。
シャワー室があったんだけど、そこの窓から手を入れたり松明を投げ入れられたりした。
やさしいRさんの変貌ぶりに女の子みんなでガクブルしてた。


303 : 本当にあった怖い名無し : 2011/08/13(土) 12:03:43.98 ID:XZBk9m760 [8回発言]
一人の女の子が、あまりの怖さに教授とそのほかの男の子を呼んでくる!と外に飛び出していった。
その子をTちゃんとする。Tちゃんが飛び出していったあと急いでドアを閉めて鍵をかけた。
Tちゃんはすごくかわいい顔をした子で、Rさんの狙いはTちゃんだったみたいで、彼はTちゃんを追いかけていった。
Rさんと一緒に来てた何人かの男の人も、一緒に追いかけていったから、船着場はシーンとなった。

村は、車が入れないような狭い路地がたくさん入り組んでいるような場所で、誰かと鉢合わせすると逃げられない。
村には街頭なんかもない。村人が持ってる松明の明かりだけが頼り。
でもそのおかげで、松明の明かりがちかづくと人がいるってことで物陰に身をひそめてやり過ごすことができたんだそう。

祭りのクライマックスは、村の真ん中にある祠に祈祷師が入っていて祭りの間中何かを祈念するんだけど、その神託?が降りた時。
その神託が降りたら、村の女性みんなでその祠を囲って一晩中踊り狂う。
その間中、男たちは松明を持って村を歩いてる。

私はTちゃんが心配になって、男の子2人と一緒に外に出た。そのとき陰に隠れてた村の人が出てきて、私を見て、『チッ』と言ったのが印象深い。

祭りをにこやかに楽しんでいた教授は、部屋の外に出てきてたTちゃんを見つけて血相変えて怒ってた。
私たちも後で合流して、祭りが終わるまでTちゃんと私を教授と男の子で囲んで座ってた。お酒や料理をいただいて村人とほがらかに話してた男の子や教授を見て、
なんで部屋から出るなって言ったのかな?なんて思ってた。
でも、お面かぶった村人を絶対にTちゃんや私に近づけなかった。

304 : 本当にあった怖い名無し : 2011/08/13(土) 12:04:43.27 ID:XZBk9m760 [8回発言]
あとから教授と一緒に祭りに参加してた男の人に、あの祭りのときは、男性が女性をむりやり犯してもいい日なんだと聞いた。
だから、女の子には外に出るなと言われていたみたい。小学生の女の子は地元の子だったけど、そういえばその子たちのお母さんたちは深刻な顔で
うちの教授に頭を下げていたの思い出した。

怖いのが、その祭りの日に身ごもった子供は、名前も付けられずに戸籍も作られずに、島の半分のあるところで育てられて、一生差別されて生きるとか。
狭い島で、上も下もなく人がみんな50歩100歩の村で生きていくことは人間にはできないから、そうやって差別される人間を作ることで精神の安定を図っていたと聞いた。

今はそういう子供たちはいないらいしいけど、ほんの50年前まではいたとか。人間て怖いな~と思った。

この話、書いていいのかどうか迷ったけど、もっと詳しい人いないかな?と思ったので投下してみる。
20年ずっと心にひっかかってたんだ。
ちなみに、教授の手伝いしてたのは男の子だけで、その彼女たちが付いてきてただけなので女性陣は何にも知らなかったんだ~。

【洒落怖より】神様の通り道

2011-08-17 02:56:00 | 怖い話
2ちゃんの「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない? 276」より怖い話を拾ってみた

神様の通り道

294 : 本当にあった怖い名無し : 2011/08/13(土) 07:33:09.75 ID:eLU7oUEq0 [2回発言]
別段怖い体験って訳でもないけど、俺が子供の頃住んでた家の近所の話な
沖縄に住んでたんだけど、沖縄って結構近代化進んでて、どこもコンクリとアスファルトで固められてるんだよ
どこに行っても街頭とかで明るいしな、実際行ってみると南国って感じじゃないんだが
ただ、近所の小道だけ、やけに薄暗くて明かりもついてない小道があるんだ
そこは何故か「手付かずの野生」って感じがする場所なんだ
ちゃんとアスファルトで固められてるけど、「やけに深い森の入口」って感じのとこがあるんだ
そのあたり一帯だけ薄暗がりが妙に怖くて、俺が怖がりなのかもしれないけど
いつも通る度になんか背筋がぞぞぞぞって逆立つ感じの場所だったんだ
山の中に沖縄特有の古い墓がいくつもあるような感じの場所、実際に見た事は無かったけど
で、うちのじーちゃんなんかは俺があの近くの道を通るのに良い顔しないんだよ
「あの辺りは神様の通り道だから」って

んで、あの辺りも結構土地が広いから、整備して団地でも建てようか、って話がよくあるらしいんだけど
その度に地域の住民から猛烈な反対があっておじゃんになってるらしい、というか、実際にうちの親とかじーちゃんも反対しに行ってるからよくそういう話聞くんだ
でもやっぱり地域の反感とか無視して、なんか工事が始まったんだ
一気に入り口から切り崩してどんどんアスファルトで固める感じだったらしい
ただ、何があったかは知らないんだけどさ
工事が途中で止まったままもう十年くらいになるんだよね
未だに基礎の段階が工事やりかけの状態のまま野放しになってる
一部分がコンクリで固めて、そこから鉄の棒とか飛び出して「工事やりかけです」状態で俺が知ってるだけで10年くらい止まったまま放置されてる
何があったか知らないけど、森の入口みたいな部分が少し禿げて1mくらいのコンクリの段差が出来たまま、森の中は完全に手付かず
そのずっと後で聞いた話だと、たまに自殺者の遺体とかが見つかるようないわゆる自殺名所でもあるらしい

やっぱなにかトラブルでもあったのかな


【洒落怖より】天窓

2011-08-17 00:01:00 | 怖い話
2ちゃんの「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない? 276」より怖い話を拾ってみた
天窓

95 : ① : 2011/08/11(木) 23:00:37.84 ID:ggLDBzFr0 [7回発言]
昔、家を改装した時に私の部屋に両親が天窓をつけてくれまして、天窓といっても壁についている普通の窓が天井についているようなものです。
部屋に壁についている窓1つでは日当たりが悪いかもという両親の配慮でとてもありがたいことなんですが、
その窓に関して半年くらい前から嫌な事が続いていましてね、それについてのお話をしたいと思います。
両親が家を改装して天窓を付けてくれたのは今から私が中学生の頃。今から7~8年前ということになりますか。
最初のうちは夜空を眺めて綺麗だなとか、日当たりがいいなとか思っていたんですが、
だんだん昼間外から差し込んでくる直射日光がきついとか、別に夜空を見る必要もないということで鬱陶しくなってきまして、
結局元々付いているスライド式のカーテンのようなもので閉じちゃったわけです。
それでも両サイドにいくらかの隙間はできますし、所詮カーテンですから裏に何かいればわかるんですが。
それが今から5年くらいになりますか。そして今から半年くらい前なんですがね。
96 : ② : 2011/08/11(木) 23:01:06.27 ID:ggLDBzFr0 [7回発言]
ある夜床についていると、天窓から奇妙な音がしてきましてね。
「コンコン、カリカリ、コンコン、カリカリ」って。
なんだぁ?と思って天窓を見るわけです。ふっと見たら目が合ったんです。サイドの隙間からこっちをじーっと覗いている目と。
さらに右手の影が天窓を指先で「コンコン、カリカリ、コンコン、カリカリ」といじっているのがわかるんですね。
当然瞬間的に不審者かと思うわけです。咄嗟に「おい!誰だ!」って声をあげようとしたんですが、喉がヒュッっとなって出ないんです。
身体も動きませんし目も離せません。
暗闇に目が慣れているし、黄色のサブの豆電球で真っ暗というわけではないにしろ、
暗いは暗いんで正確ではないんですが、そいつ、目の周りが溶けているようにも見えました。
もう頭の中はパニック状態です。2~3分でしょうか。そいつが天窓からいなくなりガバッと身体を起こしたときには汗びっしょり。
アレがいなくなった瞬間身体を起こせたことから、正直その時は夢でも見ていたんじゃないかと思いました。
大体天井に人の大きさのものが這えば音でわからないわけがないですし、天窓からだけ音がするなんてありえませんから。
とりあえずその日はそのまま寝ました。

97 : ③ : 2011/08/11(木) 23:01:32.59 ID:ggLDBzFr0 [7回発言]
次の日の夜ですね。天窓を調査しようと思いました。気になりますから。で、カーテンを開けたわけです。
驚きました。薄い白っぽい何かが乾いて張り付いているんです。何だこれ?気持ち悪い。
鳥に糞でも落とされたか?と、掃除しようとして天窓を開けるために触れた瞬間、

「ガシャーーーーーーーン!!!」

驚きました。実際どのくらいの音だったかはわからないんですが、少なくとも私の耳には強烈な音として聞こえました。
振り返ると、数年前に死んでしまった祖父の写真たてが床に転がっていました。
両親が共働きでほとんど家にいない中、ずっと世話をしてくれていた親に等しい祖父です。
何で落ちたのか、そもそも落ちるような位置にあったとは思えませんが、とにかく落ちてガラスも割れているのがわかりました。
あららぁ、と思い、写真たてを拾い上げふっと再び天窓の方を向きました。
・・・いました。
そいつは顔半分くらいを出し、こちらをじーーーーっと見ていました。

98 : ④ : 2011/08/11(木) 23:01:58.94 ID:ggLDBzFr0 [7回発言]
存在が希薄というか、透けているようにも見えました。
顔は焼け爛れているように見え、何故かはわかりませんが憎悪し、睨み付けるような目でこちらを見ていました。
この世のものでないであろうと感じました。とにかくひどい形相だったのを覚えています。
意味がわかりません。一体何だというのか。目も離せませんし声も出せません。固まっていました。
数分後、アレが屋根の上を音など全くさせないまま消え、
私の体が動くようになったとき、襲ってきたものは体の芯からくるような強烈な寒気でした。
歯がガチガチいって収まりませんでした。アレには叫んでも、すごんでもどうにもならないと直感的にわかりました。
私は祖父の写真を無意識のうちに胸に抱えたまま部屋を出ました。

99 : ⑤ : 2011/08/11(木) 23:02:29.36 ID:ggLDBzFr0 [7回発言]
この件について昔からこの土地で暮らしてきた父親に相談したところ、「そうか・・・」と言い、
少し考えた後、今家が建っているこの場所は大昔問題があったこと、
そして、何もしないのならばとにかく無視しなさい、忘れなさい。どうしようもないからと言いました。
また、それ以上は知ったとして何も良いことはないとも言っていました。
その後、ちょっと家族親戚の出入りが増えた気がしますが私は昼間ほとんどいませんし、あえて意識しないようにしました。
だって言うでしょ?知らぬが仏って。まぁ、多少の期間は既に家を出ている兄貴の部屋に荷物を移して借りましたが。
それからしばらくして私は自らの部屋に完全に戻ると同時に、
天窓に簡易シャッターのようなものを上から取り付けピシャッと閉じてしまいました。
結局、天窓はアレが出てから結局一度も開けませんでした。

100 : ⑥ : 2011/08/11(木) 23:02:50.75 ID:ggLDBzFr0 [7回発言]
それから半年の月日がたちましたが、特に身体に異変があるとか、悪いことがあったとかそういうことは今のところはないようです。
でもアレ、いなくなってはいないと思います。
だって時々シャッターの方向から音がするんですもん。
コンコン、カリカリ、コンコン、カリカリって
部屋の他の窓には影も映ることはないですし、不思議と開けても問題ないんです。あの天窓だけなんですね。不思議です。
何にしても、私に現状わかることはあそこだけは今は開けてはならない、ということだけです。まぁほっとこうと思います。
祖父の写真や、形見などは綺麗にして変わらず部屋に置いてあります。案外守ってくれたり、してるのかな?
私がこの家を出ることになっても、ずっと大切にしようと思います。

101 : ⑦ : 2011/08/11(木) 23:03:14.70 ID:ggLDBzFr0 [7回発言]
でも、幽霊のようなものに付きまとわれるって本当に嫌なもんですよ。何にもしていないんですよ?
幽霊スポットに行ったわけでも、おかしなことをやらかしたわけでもなく、ただ普通に生活をしていただけなのに、
どうして私のところに来たのか、なぜ天窓からなのか、そして一体どこまでしつこいのか。正直何もかも意味がわからないといったところです。
私は何の関わりもないはずなのになぁ。
家に帰って電気をつけたとき、窓の外をふっと眺めたとき、鏡を見たとき、風呂に入ったとき、トイレに入ったとき・・・
あれ以来、家でふっと景色の変わる瞬間が時々怖くなるんです。
皆さんもお気をつけくださいね。
いきなりああいうのとふっと目が合ってそれ以来つきまとわれました、なんてことにならない事をお祈りしております。
ホント何があるかわからないもんです。

以上です。