夏になると耳鼻科はすきます。鼻や耳の急性炎症に罹りにくく、かつ治りやすくなるからです。長く続いている難治性反復性中耳炎や滲出性中耳炎の子たちも、この時期になると軽くなってくれることが多いので、冬ならば積極的に早期に鼓膜チューブ留置を行う難治性のケースでも、保存的治療で乗り切ることを期待します。今年も梅雨が明け暑くなって、これで無事夏休みが迎えられると思っていました。
ところが雨が降り気温が急に下がって、そうやって保存的治療を行っていた子たちの何人かの中耳炎が急性増悪を起こしてしまいました。こうなっては仕方ありません。今日は、もともと予定していた滲出性中耳炎の子に加え、保存的治療を続けていた子たちのうち、急性増悪を起こした2歳未満の子ふたり、計3人のチューブ留置を行いました。
夏休みに入ると、旅行や帰省で通院できなくなったり、飛行機で中耳炎を増悪させたりする場合もありますが、チューブが入っていれば、まず中耳炎になりませんし、なっても症状も軽く、すぐ治ってしまいます。これで安心して、夏休みが迎えられます。