クワガタ~スズメバチ等の覚書

   Photo & Text by こよみ

虫食い標本で思い出す

2016-03-27 10:42:23 | クワガタムシ関連

先週の日曜日

大阪のTさんと日本海の見える低山帯散策に行ってきました。



予定より少し早く帰れたのでTさんと我家で一服。

話の流れで虫食いボール箱標本を引っ張り出すことに・・・



虫食い標本のことは以前「テナガコガネを食べる」という記事にもしました。

いずれドイツ箱に入れるべく一時保管のつもりが長期保管になった結果です。

↓*保管当初の様子


この箱に入れておいた標本は”カツオブシ虫”にやられ

悲惨なことになっていたのですが捨てるに捨てきれず

ずーとそのまま放置していました。

↓日曜日の様子

↑黄土色に見えている部分は食べかす等

オオクワガタ類の箱

クルビデンスやホペイなどを刺していました。


↓猪名川町の材割品


1991年頃、能勢から猪名川に抜ける峠には首輪のあるなし数頭の犬が(野犬?)居着いており

不意に近づいて吠え立てられ怖い思いをしたことがありました。

犬の住む峠から見える谷間には沢山の台場クヌギがあり

谷の入り口には風呂釜や流しなどの廃品が置かれていました。

↓*谷の入り口周辺


そこにも数本の台場クヌギがあましたがいつの間にか廃品置き場は燃やされ

一部のクヌギは黒く焦げてしまいました。

↓*廃品置き場の台木


当時はよく通った谷、あのあたりは今どうなっているのでしょうか?

アンタエウスの箱

「インドのアンタエウスは産卵が難しい」

そんなことがまことしやかに語られた時期もありました。





いろいろ箱


↓高山系


台湾的蟲箱

台湾のクワガタ類は過去に採集した個体が多く含まれるだけに

改めて見るとショックは特に大きです。




ラベルと見るとその時のことが懐かしくよみがえります。

鳥来福山では街灯下の落ち葉にタイワンオオのメスが潜っていました。

奥萬台の吹き上げでシエンク・ミワオオ・・・


↓*ミワオオクワガタ


渓湖の神社でタカサゴノコ、境内ではカラオケ大会やってました!

↓*タカサゴノコ


霧の松崗でツノボソ・クロサワネブト・スジ・セスジ・モチズキを。

↓*セスジオオクワガタ

↓*ヒメネブト

↓*スジ


清境牧場では栓皮檪(サンピーリン)をゆするとヒメミヤマが沢山落ちてきました。

↓*ヒメミヤマ


街灯下の落ち葉やゴミの下にはウスバもよく隠れています。

急斜面の巨木にはザウテルシカが

そして、ミヤマ系・フタテンアカ、フタテンアカ、フタテン・・・

中部の梨山・翠峰・鞍馬山の1900mあたりでは

たまに種不明のミヤマクワガタが見つかります。

↓*左:不明・右:クリイロミヤマ

↓*左:ヒメミヤマ・右:不明(クリイロ?)
  
↓アカマルバネ


アカマルバネの発生期は8~9月中ごろで

虫は竹林内根部腐土で発見されるそうです。
(飼育は日本のマルバネ同様)

↓オオマルバネ(マキシムス)


オオマルバネは、赤枯れ土化したところから幼虫が発見されます。

また、発生期は8~9月下旬あたりで

成虫は辺りがいっそう暗くなる夜10時ころになると、灯火に飛来する数が増えるそうです。

ドロマルバネの発生期は8~9月下旬で、幼虫は巨大倒木の地面あたりで発見されます。

そして、現地でも飼育は難しいとされています。

このほかにも台湾にはユーゲニエルや小型のシニックスなど

いろいろなマルバネがいるようでこれからも新しい発見があるかもしれません。

↓*オオマルバネ前蛹

↓*タイワンのサビ(もう一種いる)


また、朽ち木からはクワガタムシだけでなく

カミキリムシ(幼・蛹・成虫)も見つけました。

それを巡って現地友人が少々言い争い。

どうやら見つけたカミキリは飛翔能力の高い採集困難種。

はじめて見た朽ち木内の3態に暫く興奮していました。

かなり希少な種だったんでしょうね。


お世話になった現地友人、深夜~明け方帰宅の日月潭!

見知らぬご家族にバーベQをごちそうになったり

派手なネオンと衣装のビンロー屋、ドン引きパクチー‥など

台湾での思い出はいっぱいあります。





最後に

日曜日に開封した虫食いボール箱は計6箱です。 

このほかに3箱を数年前に捨てました。

標本の中には飼育品も含まれますがそれはそれで思い入れがありました。

箱をケチった代償はとても大きく、ため息するたびへこみます。

*はアナログ写真からです。



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