読書で疲れた目を休めるため窓から外の景色を
眺めていた。
どんよりと曇っている灰色の空を背景に数羽の鳥が飛び交って
いるのが小さく見える。
飛び方がするどい。つばめだ。
カラスやとんびなど、普通の鳥は一定方向に向かって
飛ぶが、つばめの飛び方は違う。急に向きを変える。
つばめ返しというやつだ。
そうやって飛びながら空中で昆虫などを捕食しているのだ。
散歩をしているとき水をはった田んぼの水面すれすれに飛んで
いるのを見ることもある。
つばめはどうしてあんなに早く飛翔することができるのだろうか。
季節は確実に初夏に向かっている。