先日、生まれて初めての第九のコンサート本番に参加してきました。(年末には早いですが)
ご迷惑を掛けるかもしれないので固有名詞は出せないけど、素人がこんな本格的なコンサートホールで歌ってしまってええの?
ボクは合唱団のテノールパートなんですが、第4楽章で椅子(普段は客席)から立ち上がってからは眩暈がするし、足がガタガタ震えて本当に倒れるのではないかと不安になりましたが(手のひら脂汗ぐっしょり)、なんとか最後まで立って歌うことができました。
緊張ももちろんあったけど、その日午前中の通し稽古で全力を出し切ってしまったことと、昼食に親子丼をガッツリ食って満腹になってしまったのがいけなかったのかもしれません。
それにしてもビックリしたのは事前に絶対に眠っちゃいけないと指揮者に念を押されていたにも拘わらず第1~第3楽章での合唱団睡眠率がざっと見渡したところ約20%(!)だったことですね。こーゆー合唱団を曲の最初から舞台にのせちゃあかん。
第1楽章から既にイビキかいて寝てるテノールの人を隣の人が肘でドついたら、その熟睡のオジサマ、歌う番が来たと勘違いしてよっぽど驚いたのかドッピョ~ンと椅子からノビノビになって立ち上がりそうになったのを目撃してしまい笑いをこらえるのに苦労しましたよー。(まーそのおかげでリラックスできました)
初めてのボクとしては眠るどころではなく、特に自分に一番近いティンパニ(女性奏者)の活躍には目を見張りました。第九はティンパニ協奏曲だってことを再認識させられたんだす。
それにしてもオーケストラは練習のときとは打って変って燃えていました!
指揮者(結構有名な方です)が練習時「オーケストラは全然ダメですね」とか「やる気ないんですか」的なことをおっしゃっていて、何もアマチュア楽団相手にここまで罵る必要ないのにーって可哀想に思っていたのですが、わざと怒らせて奮起させる作戦だったんですね!?
(お客さんの大半が出演者の知り合いや家族だったとはいえ、有料チケットだからもはやプロなのか?)
オケはチューニングがどんどんズレてくるし、ときおり管がピッポコピー的な素っ頓狂な音を発しちゃってましたが、ウマいとかヘタとかじゃなく、気迫とか一体感とか情熱が大切だってことを知りますた!
中でも第三楽章25小節目からの弦の心のこもった温かさにはハッとさせられまくり。
自分が参加してるのだから当然かもしれないけど今までで一番感動した第九でした。合唱団も終楽章では完全に覚醒し120%の力を発揮していました。参加してよかった!