ショスタコーヴィチが1974年に訪米し、テレビ記者会見で「交響曲は死んでいない。滅びたと言うのは無能な作曲家の弁解だ」と述べた際に、その当時近辺の優れた交響曲作家の名前を3人挙げたそうなんです。
その3人というのはプロコフィエフ、ブリテン、そしてピプコフ。
。。ピプコフって誰?
リュボミール・ピプコフ(Lyubomir Panayotov Pipkov, 1904-1974)はブルガリアの作曲家で交響曲は4曲残したそうです。ブルガリアの作曲家って正直だれも知らないけど、ショスタコーヴィチに「推薦」されたってことがすごい。
第1番(1939-40)4楽章 27分
第2番(1955)34分
第3番(1965)3楽章、20分(室内オーケストラのための)
第4番(1970)2楽章、22分(弦楽オーケストラのための)
さっそく1番、3番、4番をYouTubeで一回ずつ聴いてみました。
。。。んー?ショスタコーヴィチに比べたら低刺激性?
1番はどっしりとした真面目で根性ある作風で特に心優しい第3楽章には心ひかれたし
3番はピアノとヴィブラフォンの活躍が楽しく、4番は晩年の作品らしく厳しく、透明。
繰り返し聞けば本当の良さがわかる感じがしないでもないかなー?。なにしろタコ推奨。
もしかしたらネットではほとんど情報が得られなかった第2番こそがショスタコーヴィチおすすめの1曲なのかも?