1982年5月、アメリカ・テキサス州の「ジョーンズ・オーディトリアム」におけるイスラエル・フィルの演奏会本番でのできごと。
指揮者レナード・バーンスタインはチャイコフスキーの「フランチェスカ・ダ・リミニ」を演奏中、熱烈に盛り上がる箇所で体のバランスを失って指揮台から落ちてしまったそうです。
「演奏を続けろ、僕は大丈夫だ」''Keep playing! I'm all right.''とバーンスタインはフロアで四つん這いになりながら叫びました。
バーンスタインは指揮棒を振りながら指揮台によじ登りました。イスラエル・フィルは何事もなかったように演奏を続けていたそうです。
演奏会のあと、バーンスタインは肩をすくめてこう言いました。「ちょっとだけ痛かった。」''Just a little pain.''
(音楽の友1982年7月号+ニューヨーク・タイムズのサイト)
。。。聴衆は笑いを堪えられたんでしょうか?
ネットで調べたら、バーンスタインはこの時以外にも何度か指揮台から落ちているようです。
↓若い頃のバーンスタイン(1957年LIFE誌より)