近衛秀麿・菅原明朗著『楽器図鑑』(清教社、昭和12年)には様々な楽器の説明と図解が満載で、これが77年も前の本だとは思えないくらいです。
この本の最初のほうに、いきなり「電波楽器」の項があり、従来の楽器の制限・限度を全て解決することができるが、「テレミン、マルティノの二種と、半ば電気を利用したヴィブラフォーンがあるきりである。」との記述があります。
「マルティノ」はトゥーランガリラ交響曲等で活躍するオンド・マルトノのことでしょうね。
もう一つの「テレミン」はWikipediaによると日本では「テルミン」と呼ばれ、手を近づけたり遠ざけたりすることによって音の高さと音量を変える楽器だということです。
この写真では晴れ着の女性が笑顔で演奏していますが、どこの会場でしょうか。観客もいるように見えます。戦前の日本って想像以上にススんでました。