アントン・ブルックナー(1824-1896)はロリコンだったという噂です。実際にはどうだったのかを調べていると『音楽家の恋文』(クルト・パーレン著 池内紀訳 西村書店)という素晴らしい本に出会いました。
モーツァルトからベルクまで27人の作曲家のしたためたラブレターについて書かれているんだけど、ブルックナーの章、むっちゃ薄っ!
『アントン・ブルックナーは九度、相手の愛を願った。そして九度、拒否された。』
1851年【27歳】ルイーゼ・ボーグナー16歳
1866年【42歳】ヨゼフィーネ・ラング17歳
1869年【45歳】カロリーネ・ラープル17歳
1885年【61歳】マリー・デマール17歳
1889年【65歳】リーナ・オーピツ18歳
1890年【66歳】?・ヴィースナー17歳
1891年【67歳】イーダ・ブッシュ19歳
1891年【67歳】ミーナ・ライヒル18歳
1892年【68歳】アンナ・?16歳
この中でイーダちゃんとだけはうまくいきかけたらしいのですが、彼女はプロテスタントだった(ブルックナーはカトリック)のでダメになったらしいです。。惜しい
しかし、この作曲家の音楽と同様、純粋かつ一貫して同じところを目指しているような気がします。
『九つの愛は一つとして実らなかったが、かわりに九つの交響曲がこの世に生まれた。』
↑ 成熟した女性から目を反らしている、との冗談を囁かれ続けるウィーンの市立公園にある胸像
(2013年11月29日の記事に属啓成氏撮影の写真を追加しました)