チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

古希を迎えた伊福部昭と弟子たち(1984年)

2015-10-03 22:44:27 | 日本の音楽家

作曲家・伊福部昭(1914-2006)が古希を迎えたことを記念して、弟子たちが1984年に上野の東京文化会館でコンサートを開いたときの写真です。



前列左から
芥川也寸志(1925-1989)
ゴジラ(30歳)
伊福部昭(当時東京音楽大学学長)
石井真木(1936-2003)
真鍋理一郎(1924-2015)

後列左から
三木稔(1930-2011)
池野成(1931-2004)
原田甫(1930-1993)
今井重幸(1933年生まれ)
松村禎三(1929-2007)
永富正之(1932年生まれ)

。。。すごい弟子たちですね!

やはり弟子である黛敏郎(この記念コンサートにはテレビの本番があり参加できなかった)はプログラムにこう書いたそうです。
「伊福部先生は孤高の人である。その音楽を聴き、その風貌に接し、その生涯を思う時、他のいかなる作曲家との類似点にも、私は思い当らない」

また、いつのときか「題名のない音楽会」に出演した伊福部さんに黛さんが「あんまりテレビに出ませんね」と聞くと「そんなにテレビに出るほど悪いことをしていない」と答えたそうです。

(『FOCUS』1984年12月7日号)

 

(追記)このコンサートの模様は3枚組のCDになっているんですね。しかも3枚目は「雑談」を録音したものだということで、アマゾンで注文してしまいました。

(追記2)本当に買ってよかった~と思えるCDでした。1枚目、2枚目の生々しいライブ演奏の模様もさることながら、一番ドキドキするのは3枚目、1984年10月14日伊福部邸にてステレオ収録の座談。

鍋がぐつぐつ音をたててるわ、途中でワンコが吠えるわの臨場感あふれる中、酔うほどに饒舌になる伊福部の話の面白いことといったら。さらに芥川さんの仕切りぶりもききもの。

。。。寝入る前に聴くと、まるでこの場に居合わせているかのような錯覚状態に自分を陥れることができます~