チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

『シンドラーのリスト』のバッハへの悪意

2013-10-01 18:40:38 | メモ

スピルバーグの『シンドラーのリスト』(1993)を初めてDVDで見て怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒

 

大好きなバッハの、イギリス組曲第2番のプレリュードがドイツ軍によるユダヤ人アパート大虐殺の場面に使われてる。

 

本編開始から1時間11分49秒経過時点からの約1分間、ドイツ軍兵士によってバッハがヒステリックにピアノで演奏されますが、そのあいだ、隠れていた善良な市民が殺されていきます。

だいたいこーゆー時、冷静にピアノ弾くか!? ドイツ人怒れー

 

あるドイツの兵士が「これはバッハか?」って他の兵士に訊くと「モーツァルトさ!」って間違って答える。

映画を見ている人たちにバッハの音楽について邪悪な印象を与えるとともに、ついでに「モーツァルト嫌い」にもさせちゃお~ギヒヒヒヒっ!的なドサクサ紛れの悪意が見えますよ。

 

バッハの音楽がちょっとでも好きならこんな場面に使わないはず。

トラウマになりそうなシーンで流れる音楽をいったい誰が好きになるっちうねん?

あ~あ、なんだかスピルバーグが嫌いになってしまいました。。シンドラー金輪際見ないわ。安っぽ!

かわいそうなバッハこそ何百万人、何千万人の命を救ってきてくれたことだろうか。

 

映画『羊たちの沈黙』(?)でも「室内楽なんて聴くのはホモ」みたいに言われる場面があったけど、世界中の多くの人が見る映画で、もっともらしい偏見をまき散らすのは罪やね。