◆沖縄戦に備えた通信対策
那覇郊外にあった真和志送信所および首里受信所は被害がすくなかったため、無線連絡の再開は早かった。那覇郵便局において行われた無線通信は、真和志送信所と那覇市郊外城岳の壕内で運用された。また同盟通信(報道通信)は首里受信所でおこなわれた。いっぽう島内の有線電信業務および電話交換業務は、牧志町に設けられた措置局内でおこなわれた。この通信運用計画は、非常体制の一環として10・1 . . . 本文を読む
◆沖縄戦下の沖縄
大本営は、1943年(昭和18年)12月末日、南洋諸島および台湾の防備強化を決定した。この決定によって翌年3月中旬、大本営は南西諸島および台湾へ視察班を派遣した。そして那覇においてその統帥を発動することになった。
南洋の島々がつぎつぎと玉砕したので、大本営は南西諸島のもっとも重要な沖縄本島および宮古島島がほとんど無防備に近い状態であるとして、急遽兵力の増強を開始した。満州から . . . 本文を読む