トンツウ時代の想い出 ◆寄稿 平山 新平 トンツウ時代、それは1世紀近くも前にさかのぼる。 私がモールス符号の存在を知ったのは、小学校を終えた頃、従兄弟が仙台逓信講習所を出て、地元の特定郵便局に勤めていたので、郵便局には関心があった。「郵便」「電気通信」の2事業を逓信省が所管していた時代である。 実は、義務教育を終え、病弱の父を助け、一刻も早く給金が取れる身になるため、町内の某事業所で使丁 . . . 本文を読む
◆電信競技会(その2)
戦後は一般の混乱とともに技両の面でも著しい低下を示したが、電信再建は利用者の信用獲得にあるとの見地から、この方策の一端として競技会による技両向上が強く望まれ、あわせてこれにより沈滞した職員の士気の高揚を図ることとなった。
このため昭和22年には当局に参加選手部内122名、運輸、内務両省、各新聞通信社から13名を迎えて早くも第1回全国競技会が行われた。このときの選手年齢層 . . . 本文を読む