モールス音響通信

明治の初めから100年間、わが国の通信インフラであったモールス音響通信(有線・無線)の記録

◆終戦直後、逓信省で電信事業の復興を目指す(その3)

2018年05月28日 | 寄稿・戦時のモールス通信
◆電信事業の合理化 33年8月には再び本社の電信課業務係長として勤務。そこでの役職は変わったが7年間、電信事業の企画事務に携わった。その間に取り組んだ最大の仕事は、電信事業の合理化問題であった。 35年1月、合理化の中心課題である電報中継機械化に対処するため、運用局に中林正夫調査役をトップとする対策チームが編成され、私もその一員となっとなった。多くの困難を乗り越え、全面的な完了は昭和40年11 . . . 本文を読む

終戦直後、逓信省で電信事業の復興を目指す(その2)

2018年05月17日 | 寄稿・戦時のモールス通信
◆逓信省電務課に勤務して(その2) 赤羽 弘道 当時(昭和23年)、総務局統計課ではGHQの指令で、逓信事業の事業別収支分計を行っていた。電信事業についても収支が計算されていたが、私はこの資料を分析して、電報の原価計算をすることを思い立ち、係長の了承を得て作業に取りかかった。参考にしたものは、市販の図書の他、物価統制令に基づく製造工業原価計算要綱、かつて満州電信電話会社が行った原価計算報告書等 . . . 本文を読む