モールス音響通信

明治の初めから100年間、わが国の通信インフラであったモールス音響通信(有線・無線)の記録

電信の思い出(その2)

2016年04月30日 | 寄稿
◆寄稿 赤羽 弘道 辰野郵便局時代 名古屋逓信講習所を卒業して配属された辰野郵便局の身分は事務員で、初任給は日給90銭であった。辰野郵便局は明治27年開設(1894)<当時は平出郵便局>、昭和10(1935)年に新築され、外壁はコンクリート作りの2階建てだった。職員数は約30ほどの特定郵便局(当時は3等局と呼んだ)であった。 なお、特定局は、明治の初め郵便制度ができたとき、地元の資産 . . . 本文を読む

電信の思い出(その1)

2016年04月15日 | 寄稿
赤羽弘道氏の自分史「記憶の残像~つつましく傘寿を生きる~」(平成20年11月発行)から、著者のご承諾をいただき、電信関係の記述を抜粋しご紹介します。抜粋に当たっては、一部、要約・省略させていただいたことをお断りします。これから数回、掲載予定です。(増田) . . . 本文を読む

世紀の遺物

2016年04月01日 | 寄稿
◆寄稿 椎名 敬一 私は、昭和24年(1949)、港区麻布の東京電気通信学園の普通部電信科に入学、9ヵ月の通信の訓練を受け、翌年2月に卒業しました。さらに東京中央電報局で、2ヵ月間、通信の訓練を受けた後、世田谷等々力電報局に配属され(参考1参照)、モールス音響通信に従事しました。   当時はまだ音響通信が華やかな時代で、学園入学前にモールス符号を全部暗記させられ、在学中は毎朝テストがあり、文字ど . . . 本文を読む