◆音響通信の採用
1.目で見る通信から耳で聞く通信へ
電信の通信方式は、創業から100年の間には、数々の変遷をたどってきた。その中で、最初の変革といえば、目で見る印字機通信から、耳で聞く音響通信への切替えである。
創業と同時に東京―横浜間に使用された電信機は、フランス人が発明したブレゲー指字電信機であった。その後明治4年、わが国ではイギリスからシーメンス・モールス電信機を購入、これに関する技 . . . 本文を読む
◆女子職員の電信事業採用
電信電話事業に女子職員の採用が制度的に確立されたのは、明治24年9月、「電話交換手採用規程」の制定が最初である。これはわが国の電話事業創業(明治23年12月16日)によるものである。一方、電信事業にも採用する方針がきまったのは、ずっと遅れて明治33年7月、「女子職員採用規程」の制定によってである。
同規程の第2条によれば、応募資格は①年齢満13年以上にして家事の繋累な . . . 本文を読む