桜木紫乃さんの「家族じまい」。
う~ん、壮絶。これは介護以前に家族がめちゃくちゃや。暴力ふるう親とか。姉妹なのにいまいち仲がよろしくないとかね。借金を重ねて家族を振り回す。孫の顔を見たいがためにお金で買うように若いお嫁さんを持たす親。そしてその息子は、若いお嫁さんに指一本触れられないで、どこの誰でもいいからとにかく妊娠して欲しいとか。そんな世界もあるのかな?そういう人たちは、周りにはいないからわからんけど。でも、弟いわく「商売人だけやなくて普通の会社員・公務員でも自己破産多いよ。」。息子も「コロナで自己破産増えたわ。」だって。
ぶっちゃけ、縁のない世界でほっとする。
うちは介護問題でもめてないので良かったとしみじみ思う。
(もちろん私の方)夫の方は、とうの昔に終わったから。
介護を主題にしたものでは、「長いお別れ」も読んだけど、こちらはカラっとしているかな?そもそも「長いお別れ」って題名、チャンドラーのハードボイルド小説の題名だわ。
中島京子さんのもそれに影響されてるのかな?
最終章の唐突な終わり方が良かったわ。カラっとしててね。色々な希望もある。
桜木さんのは、もちろんそれが現実なんだろうけど気分が重くなりました。
ちょっとNG。