折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

知多半島・半田(紺屋海道から運河へ)

2022年11月06日 | 知多半島・半田


紺屋海道の地蔵堂前で


出かける前にネットで検索したところ、レンガ建物の前の広い道を渡れば「紺屋海道」に出る。道に黄土色の線が引かれていてこれをたどると「半田運河と蔵の街」へ行ける・・・はずでした。ところがよく確認をせずに一つ東側の道を歩きだしてしまい足元には緑のラインが。色が違うなぁ~と思いながらしばらく歩いてから洗車中の若い男性に聞くと「ここより西の通りですよ。そこの路地を左へ、突き当りを左、それから右に折れると紺屋海道です。そこを左に行けば運河に出ます」と丁寧な説明がとても有難かった。確かにその通りに角をいくつか曲がると以前は黄土色だったろうと思えるラインが道路にありました。
小さな広場(地蔵堂前広場)に出たのでちょっと休憩。トップの絵の右手の建物は半田の街を検索しているときにいいなぁと思った和食処「うさぎ屋」さん。予約が必要なお店なので、また機会を作っていつか・・・。


海道に出れば建物の壁や足元にも表示があって、安心して歩けました。


紺屋海道は昔、まだ半田港が無かった時代に伊勢湾の大野港から三河湾側を結ぶ街道で、千石船の帆を染める染物屋が数多くあったから紺屋海道と呼ばれたのだとか。


道に埋め込まれた標識にホッとする




運河に出て「国盛酒の文化館」を横目に川沿いを歩き、「半六庭園」見学。
海運業、醸造業でさかえた中埜半六家の庭園です。



庭園から酒の文化館(右の建物)をスケッチ・建物の大きさが出せません。
運河では暇そうなハゼ釣りの人が何人かいて、見せてもらったバケツの中には10センチ少々のハゼが数匹。



大きな建物の外壁は潮風から守るためにコールタールを塗られて黒く輝き破風の白さが際立って美しい。


今も現役ミツカン酢の醸造工場
このマーク、わが家の台所にも並んでいます。


ここまで来てかなり疲れたので帰ろうかもう少し歩こうかと迷っていると散歩中の地元の方に話しかけられて、しばらくおしゃべり。私より4歳若い生まれも育ちも半田の方だとか。「染物屋が廃れて紺屋海道は古いものがかなりなくなったわね」「酒の文化館とミツカンミュージアムは見ごたえありますよ。時間があったら是非」「ミツカンのおかげで半田市は潤っているんですよ」などなどと。







どこを描いたらよいのかと迷いながら小さなスケッチブックを開いてもあまり絵にできなくて・・・そろそろ帰ることにして立ち上がる。疲れた脚では名鉄駅まで歩くのは大変そうなので1時間に1本のバス停へ。15:10発の南本町バス停には10分余り早く着いてしまった上にバスは5分遅れで来ました。バスで10分の距離なのに15分も待ったなんて…歩く元気は無かったことも忘れて、文句だけは思っていました。で、降りる時になったら皆さんお金を払わない。「いくらですか?」と聞くと運転手さんは「無料期間ですからいりません」と。後ろがつかえているのでそれ以上は聞けませんでしたが、なぜか?タダ! 5分遅れの不満などはすっかり消えました。

名鉄電車の知多半田駅から金山駅まで直通急行で30分、金山駅の広場の出店を覗いてから地下鉄で帰宅したのが夕方5時前。
初めての街、下調べしたはずなのに道を間違ったりもしましたが、また行ってみようと思う魅力的な街でもありました。秋晴れの好天に恵まれて充実した半田の旅でした。
お わ り。

※昨日の記事で「レンガ倉庫」と書いていましたが正しくは「赤レンガ建物」でした。1日遅れて訂正しました。

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