折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

晩秋の京都へ(3)

2023年12月11日 | 京都

愛宕街道近くで


二日目の朝はどんよりとした曇り空。数日前の予報では快晴だったはずなのに・・・。
口コミの評判が良かった宿の朝食。お鍋で作るお豆腐も美味しくてご飯をお替りしてしまった。おかずが美味しければ御飯もたくさん食べたくなるババちゃんです。6時に大浴場の朝風呂にも入り、お腹いっぱい食べて準備OK!朝ドラも見ずに出発!



嵐山 大堰川(おおいがわ)の対岸左が小倉山


ホテルからバス停まで歩き嵐山まで行く。予定ではここで清滝行きに乗り換えるのですが、まだ早い時間の嵐山は人が少なく山々には霧が立ち登り、墨絵のような雰囲気です。ちょっと見なくちゃ、ちょっとスケッチしなくちゃ。予定時間より早い出発だったので時間はある。人もまばらな渡月橋を渡って川岸で小倉山辺りを描く。でも,描いている間に刻々と変わる雲や霧や一瞬の日差し。とても私には無理っ!と思ってふと見ると乗るはずだったバスが通ってゆきます。1時間に1本のバス・・・。




絵も失敗 バスにも乗り損ね1日無事に過ごせるかしらと・・・


次のバスの時間まで天龍寺あたりでスケッチしようと歩く。天龍寺塔頭弘源寺の前の看板に「竹内栖鳳と一門の特別展」とあって竹内栖鳳ならと観たくなってしまいました。本堂からの嵐山を借景にした庭園は嵐山屈指と説明にはありましたが,今にも時雨そうな空に借景の嵐山もぼんやりでした。お目当ての竹内栖鳳の絵は素晴らしかった。無駄のないタッチと色、そのものがとらえられたウサギやガチョウ、スズメも良かった。絵葉書は売ってないし「撮影禁止」がとても残念なことでした。帰ってから図書館で画集を探してみようと思いました。

予定より1時間遅れのバスに乗り、15分ほどで護法堂弁天前で下車。降りたのは両側が竹藪で車が通るだけでだぁれもいない道。
標識も無いけれどブロ友さんがブログに「駅からすぐ上に…」とか書いておられたので、竹やぶの間の細い道を行くとそこに「護法堂弁財天」の碑。静かな所です。坂を上って小さなお堂にお参りして、記念のスケッチ1枚。地図で見るとこのお堂の山の上は五山の送り火の一つ「鳥居形」がある場所らしい。かなり標高も高そうで遠くに京都の街がかすかに見える。



護法堂弁財天のお堂の前で


辺りに人影も無い中で描いていると、吹き出した強い風に竹藪がザワザしたりギューギューと音を立て、カラスが鳴く。そのうえパラパラと時雨、烏天狗が山から降りて来るのかしら等と想像するとちょっと怖い。まっ、烏天狗も熊もいないだろうけど猿とか猪とかは怖いなと絵具を片づけて出発。




ここから入ってくと「護法堂弁財天」の碑があった


弁財天のお堂


清水を受ける蹲




今回の旅で目的の一番は「嵯峨鳥居本伝統的建造物保存地区」。愛宕神社へ通じる愛宕街道に沿って茅葺の家と瓦屋根の町屋がが混在するのが魅力です。
小高い護法堂から降りるとすぐに空き家のような茅葺の家と白壁の蔵。ちょっと一枚スケッチ。それがトップの絵です。


いよいよ街道!





街道の左手にある石段を登れば化野の念仏寺、ここが外国人に人気の場所なのだそうです。確かに出会うのは外国人の方が多かった。今回は寄らないで通り過ぎ・・・





形の良い柿の木を小さなスケッチブックに。




昼食はこの茅葺屋根の「つたや」さんで。二間続きのお座敷に客は私だけでした
ここは一年中桜餅も名物なのでお土産に買いました(写真は忘れました)

「あゆ丼」子持ちあゆの甘露煮が御飯に乗っていて とても美味しかった
帰り道で出会った一人旅の女の方にもお勧めしました

店の土間には「白長弁財天」が祀られている

一の鳥居を挟んで手前が「平野屋」鳥居の向こうが「つたや」
写っている人達はここを集合場所にしているらしいアジア系の人たち



街道の中ほどにある「町並み保存館」の前で




街道を上の県道から見下ろしてみた。


お腹いっぱいになって、ここから嵐山まで歩きます。道路の案内には嵐山まで30分とありましたが、途中で祇王寺、落柿舎、厭離庵、野宮神社へ。


ここからはまた次回。

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↓ 宿の朝食 左上の鍋がフツフツすると豆腐が出来上がっている(美味しい)


つづく。

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