昨日は打合せ相手がちょっとしたトラブルで遅れたので、ラッキーな時間ができまでした。
ファミレスで軽い2度目の食事を頂き、
先日開催講座を振り返りながら、何度目かの「人間脳を育てる」を読めましたから。感謝!
この本には子どもに携わる「先生」と呼ばれる者が学ぶべき「原始反射」について、とても詳しく書かれています。
ひつじが受けた公立保育士採用試験には、原始反射の設問があったと記憶しています。
保育士にとって原始反射は欠かせない基礎知識ですが、特別支援学校の教員だった方数名にお尋ねしたところ「何か聞いたことあるかも・・・」という程度でした。
ひつじには
発達に生かせないかとずっと気になっていた部分でしたから、
「へえ、あんまり知らないのね」と意外でした。
発達障害をもつ子どもたちは、たいてい原始反射を持っているのに・・・。
一つ一つの反射についてじっくり読み、思い出される子どもの気になる行動と遊びを振り返ると、やはりそうだったのかと納得する部分が多くありました。
神田橋先生の「治療のための精神分析ノート」の胎児性愛着障害に書かれていた
「お母さんの心身のコンディションが不安定だと、子宮内環境が不安定となり、胎児はのんびりできず、絶えず次の変化に備える緊張の癖を脳に学習します。」という記述を思い出しました。
神田橋先生のご本によると、高齢出産や、お産が重かったママさんのベビーによく見られる体の硬さは、胎児の時に母親の受けるストレスから自分を守るために学習し身につけた癖だということになりますが、かじがやでのマッサージ終了後にママさん達に質問したところ、不妊治療、切迫早産、帝王切開など、妊娠中に心も体も不安定な環境だったママさんが驚く程いらっしゃいました。
発達障害の子どもや大人に原始反射がまだ残っているのは、癖というものが一度ついてしまうとなかなか抜けないものだからでしょう。
かじがやでは 恐怖麻痺反射/FPR 統合のためのマッサージをリードし、ママさんの手で行ってもらいましたが、ほとんどのベビーが終了後の授乳が終わる頃にはぐっすり眠っていました。
生まれたあとでも効果があるし、大人になってからでもできることがあるのは、多くの発達凸凹で悩む当事者、家族にとってどんなに救いになるでしょう。
この本を読んで、「大事なのは子どもが今やりたい事に、コンディションの良い大人が本気で向き合うこと」だと思いました。
前に楽しかったことをずっと続ける事にも、飽きてまた新しいことをやりたがる事にも理由があるということ。
「あとで」は子どもにはダメだとママさん達にも繰り返しお話しますが、この本は良い本です。
専門家以外の方にも「今すぐに」読んでいただきたいです。
とてもわかりやすく書かれていますから。
残念なのは、完売状態で今はなかなか手に入らないということでしょうか。
増刷かけたそうなので、夏休みに実践したい方は予約して入荷を待つと良いですね。
この本は一度読んで終わりにできるような本ではありませんでした。
何度も繰り返し読みたい本がまた増えて、読書好きとしては嬉しい限りです。