内視鏡室前の受付にて説明を受け、医療用ガウンに着替えさせられる。そのまま待合でしばらく待たされる。
待たされている間にも2回トイレに行った。まだ少し残っているかな。
いよいよ呼ばれて台に上がる。左を下にして横向きに寝ろという。つまりお尻をこちらに向けて横になれということだ。
もう何も考えないことにした。
右肩に「腸の動きを抑える薬です」と注射された。
ぐいっと肛門に何かがねじ込まれた。さすがに痛い。それから内視鏡の先端がずるりと入り込んでくるのがわかった。
「大腸にもいくつか曲がり角がありますからね、そこだけ少し苦しいけれどガマンですよ。」と先生。
ああ、と理科の授業で習った程度の簡単な大腸のイメージを思い浮かべる。大雑把に言って大腸は四角形。四角形だから大雑把に4箇所の苦痛ポ
イントがあるのかな? いや最後の4つ目のポイントは終点のはずだから苦しくないかも。
横になった自分からも見える位置に大きなモニターがある。これで自分の大腸を見ることができる。思いの外キレイな色している。時折何か液体を吸い上げるような音がする。腸内で分泌されている液体を吸い上げているんだろう。内視鏡が進む先が視界不良にならないように。
そうこう言っているうちに急にお腹に張りを感じた。これは空気を送って腸管を広げているのか。おそらく1つ目の苦痛ポイントだろう。
思わず唸る。これは苦痛か? いや、それだけではなく違和感と恐怖感が混ざっているかも。
腸管が張るのって、正直イヤな気持ちになる。破裂しそうな恐怖感。イレウス(腸閉塞)の時はこんな痛みがずっと続くんだろう。
腹部の膨張感とそこを逆行してくる機械。この違和感は確かに恐怖に置換しやすい。苦痛とされる一因はそれかも。
腹圧が下がってきた。ぐんぐん先へ進んでいるらしい。
そうこうするうちに、またお腹が張ってきた。イタタタ、思わず声が出る。
「はいー、仰向けになります。」
は? お尻に挿さったまんまで体位変えんの?
「ええ、このままでは入りにくいので。」
いや充分入っています。
介助者(看護師?)が右膝を起こしにかかる。手荒にされては困るから、言われるままに仰向けになる。すると今度は右足を組んでくれという。
大丈夫かな、お尻の筋肉を使う動作が続くぞ。内視鏡を挿したところから何か滲んでこないだろうか。
「大腸管内視鏡は初めてですか?」
「はい」
それ今訊く? フツーその質問は内視鏡を挿す前じゃないの?
「はい、虫垂部(盲腸)到達です」
あれ、意外と早かった。
「こっち見ると管が細くなっていますね。この先は小腸です。内視鏡は太すぎて此処から先へは行けません。」
自分の盲腸や小腸を見るのは生まれて初めて(そりゃそーだろ)。
「では抜きなから腸内を見ていきましょう」
医師が内視鏡をずるりずるりと引っ張り出してゆく。それに合わせてモニター画面も後方へスクロールしていくのがわかる。
あらかた内視鏡を引っ張り出してから、
「あらかた見ましたがキレイですね。ただ気になったのはここ。」
突然また内視鏡ケーブルをぐいっと差し込んだ。そこにぷるんとした肉塊がぶら下がっていた。
「ポリープですね。ここだけなんで、増えてはいないようですね。ただ大きさが5ミリ程度なんで、これは取ったほうがいいでしょうね。」
じゃあ今とって。
「後日入院していただいて、ポリープを切りましょう。入院は2,3日かかります。」
え、そんな大掛かりなの?
医師はさっさと内視鏡を抜いてしまった。
「はい、終わりです。ゆっくり起きてください。」
お尻にたくさんのペーパータオルが当てられた。やっぱり肛門から何か漏れていたんだ。仰向けになんかさせるから・・・。
椅子に座らされ、今のポリープ画像を見せられた。
ポリープはどの部位なのか訊いたところ、直腸からちょっと奥にいったところだという。
「ポリープ切除は9月ですかね。8月はすでにいっぱいなので。」
やっぱり今切ってもらえばよかった。でも今切ろうとしなかったのは何か理由があるんじゃあなかろうか。
例えば止血対策。例えば切除する器具を一緒に挿入していなかった。例えば痛すぎて麻酔が必要とか。
次の予約を取ってから医師に礼を述べて内視鏡室を出た。
「やっぱり今切ってもらえばよかった」疑念はいまも続いている。
待たされている間にも2回トイレに行った。まだ少し残っているかな。
いよいよ呼ばれて台に上がる。左を下にして横向きに寝ろという。つまりお尻をこちらに向けて横になれということだ。
もう何も考えないことにした。
右肩に「腸の動きを抑える薬です」と注射された。
ぐいっと肛門に何かがねじ込まれた。さすがに痛い。それから内視鏡の先端がずるりと入り込んでくるのがわかった。
「大腸にもいくつか曲がり角がありますからね、そこだけ少し苦しいけれどガマンですよ。」と先生。
ああ、と理科の授業で習った程度の簡単な大腸のイメージを思い浮かべる。大雑把に言って大腸は四角形。四角形だから大雑把に4箇所の苦痛ポ
イントがあるのかな? いや最後の4つ目のポイントは終点のはずだから苦しくないかも。
横になった自分からも見える位置に大きなモニターがある。これで自分の大腸を見ることができる。思いの外キレイな色している。時折何か液体を吸い上げるような音がする。腸内で分泌されている液体を吸い上げているんだろう。内視鏡が進む先が視界不良にならないように。
そうこう言っているうちに急にお腹に張りを感じた。これは空気を送って腸管を広げているのか。おそらく1つ目の苦痛ポイントだろう。
思わず唸る。これは苦痛か? いや、それだけではなく違和感と恐怖感が混ざっているかも。
腸管が張るのって、正直イヤな気持ちになる。破裂しそうな恐怖感。イレウス(腸閉塞)の時はこんな痛みがずっと続くんだろう。
腹部の膨張感とそこを逆行してくる機械。この違和感は確かに恐怖に置換しやすい。苦痛とされる一因はそれかも。
腹圧が下がってきた。ぐんぐん先へ進んでいるらしい。
そうこうするうちに、またお腹が張ってきた。イタタタ、思わず声が出る。
「はいー、仰向けになります。」
は? お尻に挿さったまんまで体位変えんの?
「ええ、このままでは入りにくいので。」
いや充分入っています。
介助者(看護師?)が右膝を起こしにかかる。手荒にされては困るから、言われるままに仰向けになる。すると今度は右足を組んでくれという。
大丈夫かな、お尻の筋肉を使う動作が続くぞ。内視鏡を挿したところから何か滲んでこないだろうか。
「大腸管内視鏡は初めてですか?」
「はい」
それ今訊く? フツーその質問は内視鏡を挿す前じゃないの?
「はい、虫垂部(盲腸)到達です」
あれ、意外と早かった。
「こっち見ると管が細くなっていますね。この先は小腸です。内視鏡は太すぎて此処から先へは行けません。」
自分の盲腸や小腸を見るのは生まれて初めて(そりゃそーだろ)。
「では抜きなから腸内を見ていきましょう」
医師が内視鏡をずるりずるりと引っ張り出してゆく。それに合わせてモニター画面も後方へスクロールしていくのがわかる。
あらかた内視鏡を引っ張り出してから、
「あらかた見ましたがキレイですね。ただ気になったのはここ。」
突然また内視鏡ケーブルをぐいっと差し込んだ。そこにぷるんとした肉塊がぶら下がっていた。
「ポリープですね。ここだけなんで、増えてはいないようですね。ただ大きさが5ミリ程度なんで、これは取ったほうがいいでしょうね。」
じゃあ今とって。
「後日入院していただいて、ポリープを切りましょう。入院は2,3日かかります。」
え、そんな大掛かりなの?
医師はさっさと内視鏡を抜いてしまった。
「はい、終わりです。ゆっくり起きてください。」
お尻にたくさんのペーパータオルが当てられた。やっぱり肛門から何か漏れていたんだ。仰向けになんかさせるから・・・。
椅子に座らされ、今のポリープ画像を見せられた。
ポリープはどの部位なのか訊いたところ、直腸からちょっと奥にいったところだという。
「ポリープ切除は9月ですかね。8月はすでにいっぱいなので。」
やっぱり今切ってもらえばよかった。でも今切ろうとしなかったのは何か理由があるんじゃあなかろうか。
例えば止血対策。例えば切除する器具を一緒に挿入していなかった。例えば痛すぎて麻酔が必要とか。
次の予約を取ってから医師に礼を述べて内視鏡室を出た。
「やっぱり今切ってもらえばよかった」疑念はいまも続いている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます