退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#298: 世界遺産と文化保存

2014-06-18 19:40:16 | アメリカ便り
オーストラリア、タズマニアにある172,000ヘクターのレインフォーレスト(森林地帯)が世界遺産からはずされるように、オーストラリア政府が動いているそうです。
7月中には、ユネスコからその結果が出るそうです。
このフォーレストには、高さ100メーター近くにもなる樹齢400年から600年の樹が育っていますが、それらを切り倒して、オーストラリアの文化財産(?)である木工細工に使いたいと言うのが理由です。
他にオーストラリア政府の言い分としては、オーストラリアには十分世界遺産(19箇所)があるから、それと、もうすでにたくさん木の伐採が行われたところだからいいじゃない。
と言うことです。

こんな幼稚な考え方で、自然と時間が作り上げてきた地球の遺産がなくなるかもしれないのです。
木工細工たって、キャビネットとかヨットとかです。
それも何百万円、何千万円もするような、一部の金持ちしか買えないようなものです。
別に世界遺産の木から作らなくてはならないと言うわけではないです。

日本だって屋久杉、保護されてますよね。
木工細工に使われていましたが、やめました。
木工細工を作っていた人が、“仕事がなくなったから、木工細工を残したいから、屋久杉を伐採できるように世界遺産からはずしてくれ” なんてこと日本の細工師は言わないと思う。
日本政府もそんなこと聞く耳は持たないと思うけど。
オーストラリアは違った。

もし世界遺産から外れるようなことになったら、開発国では初めてだそうです。

これを聞いて価値観の違いだな~とつくづく思いました。

我が家の隣みたいに、家に2億円かけている人もいるかと思うと、我が家みたいに馬小屋みたいな家に住んでいる人もいる。
自然が何百年と費やして作り上げてきた自然を壊して作った、何百万円、何千万円のキャビネットやヨットを買いたい人もいる。

“何のために?”

ハブグレジュンタのマミー