退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#1084: 折り紙がすべてだ。

2018-08-30 09:43:25 | アメリカ便り
紙文化は610年に高麗から僧侶が持ち込んだといわれています。
それに日本人が手を加え、薄い和紙が造られるようになり、写経や記録づくりのために用いられるようになりました。
それが神への貢物を包んだりすることに使われ始め、室町時代になると紙包み(礼法)のために用いられるようになりました。
江戸時代になると紙の生産量も増え折り紙が庶民に親しまれるようになったそうで、1779年には世界で一番古い折り紙の本が出版されたそうです。

なぜ折り紙の話になったかというと、昨晩テレビを見ていたからです。
パブリックTVと言って100%企業や視聴者からの寄付で運営されているテレビ局がありますが、私はこの局を好んでみています。
民放の長ったらしい、番組時間の4分の一は占めるコマーシャルがないということと、番組内容が良いと言うのが理由です。
日本の強制徴収、フェイクニュースNH?とはずいぶん違います。

そんなパブリックTVの番組でも、NOVAという番組をほとんど絶対見ます。
昨日は、日本(なんでも横取りする韓国じゃないですよ)の折り紙がいろいろとサイエンスに使われているという内容でした。
折り紙というか、〝折る”という技術がサイエンスに進化、発展をもたらすのです。
鶴とかから進化した折り紙技術が医学、天文学、軍事、衛星にまで広がったのです。
私は「折る」という技術を、そういったことへの応用に考えついた人達ってすごいな~、と思い。
やはり凡人には思いつかない。
というか、常に疑問も持たないといけないと思います。

薄っぺらい1D の紙から立体を造る。
最初はものすごい小さかったものが、鶴造りの最後の段階で、羽を広げ大きくするように、大きさを何倍にも大きくできる。
衛星でも最初はすごく小さく折りたたんだシールドを本体にくっつけ、目的高度に達したら、それを広げる。
血管狭窄部位を広げるのに、今はステントが使われていますが日本では折り紙の原理を使った新しいステントが開発されています。
新薬の開発でも折り紙の原理がタンパク質の立体構造決定に役立っているそうです。
私は製薬会社で働いていた時、タンパク質の立体構造のことを少しやっていましたが、この番組の折り紙と立体構造決定の結びつけがわかりませんでした。
あとは、防弾チョッキを折り紙用法で造り、強度を増す。
平たい1枚の金属から車体を造ったり、ロボットを作ったり。
おまけに強度を増した軽い飛行機の機体を折り紙の原理から作ったり。
なんか、1枚の平べったい紙やら、プラスチックやら、金属からなんでも作れるという気がしました。

アイディアを出す人間ってすごいですね。

ハブグレジュンタのマミー