こびとのともしび あせび ふうか
わたしは
はるのにわに ともる
ちいさな あかり
ゆうぐれのころ
こびとたちが
わたしをつれて
おにわをさんぽする
かぜのやさしいひがいいよ
ひがしずんだら
そうっと
おにわを
のぞいてごらん
こびとたちが
わたしといっしょに
あるいているよ
そうっとだよ
こびとはこわがり
ひとにきづいたら
かくれちゃうからね
そうっとだよ
咲き始めです
当地でもようやくアセビが咲き始めました。
何とも言えない可愛らしい花です
どっちから見てもいいねえ
この花を見ると、色々な連想が膨らみます。それと同時に、必ず思い出されるのが、堀辰雄の随筆。春の奈良での、「あしび」との出逢いと思い入れが書き込まれていたことが浮かんできます。
何十年ぶりかで本を引っ張り出して読んでみると、昼間の可憐な姿と、夕べのちょっとけだるいというか妖艶な姿とが描かれていました。そんなことから浮かんできたのが、「ふうか」さんの灯火です。
随筆の中では、「あしび」の香りについての描写もあったので、近づいて嗅いでみると、何とも上品な甘い香りがします。この辺も、万葉びとたちに愛されたゆえんなのかもしれませんね。
いい花です。
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