ほんとうの おもい たち あざみ
そう
わたしは
いつもどおり
すこし すずしくなったかぜに
おはよう
すこし やさしくなったひざしに
こんにちは
そう
わたしは
いつもどおり
ほんとうのおもいは
けっして
きづかれないように
いきていく
これからも
山裾の小径に咲いていたアザミ
美しい花なのに
けっして目立とうとせず
静かに咲いていました
「どうして、もっと広いところに出てこないの。」
「いいんです。ここが好きだから。」
「そうか。でも、なんだかもったいないと思うんだけど、そのきれいな花が。」
「いいえ、ここでいいんです。だって、」
「だって?」
「だって、怖いから。」
「怖い?」
「本当は・・・」
あざみさんは、それ以上話してくれませんでした。
どんな想いでいるのか、私にはわかりませんでした。
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