スズキのあらいが出来てしまえば、今夜の食卓は安泰だろう。なんと言ってもホヤ料理も出来ているし、シジミ汁だって追加されるはずなんだから。
でもね、スズキの調理がここまで進んだところで打ち切ってしまっては、せっかく用意した切り身ちゃんが可愛そうじゃないですか。
写真、右上の さく ね
当初予定通り、君も料理させてもらうよ。で、スズキと言ったら『あらい』であることは間違いないんだけど、こちらの料理も捨てがたいんだなあ。
≪スズキのムニエル ホワイトソースかけ≫
なんてったって白身魚の代表格なんだもの、この料理で楽しまなくっちゃ。
これまでにも、ムニエルは何度も作ってきてるんだけど、「スズキだったら」という発想で作ってみますね。
下ごしらえの部
※基本的に、『あらい』の段階で殆ど終わってます
※血合い骨は、全て『あらい』の側に付けたし、右端の幅広い部分には、ありません
※この切り方だと切り身にしたときに、『端っこ感』が少し薄れます
調理の部
・切り身に軽く塩コショウしてから、薄力粉をこちらも軽くまぶして待機
見えないけど皮付きで焼くことにしました
・フライパンにオリーブオイルを敷いて、ある程度熱したら
・皮目を下にして中火で焼きます
※しばらくすると、周辺が白くなってきます。そうしたら、
裏返し!・・・いい焼き色ですねえ
・身の側にはそんなに時間をかけません
※身の厚さによると思います。厚ければ弱火で時間をかけます
さあ、どうかな?
おおっ、なかなかいい感じ(ここまで、バターは使わず)
ソースの部
・フライパンを洗い直してから、薄力粉大さじ3をから煎り
・一旦火を止めてから牛乳1本を加えて、丁寧に溶かします
※小麦粉多すぎたあ!水を足しました。
・塩コショウとバターを加えて馴染ませていきます
・今回は、バジルを少し多めに振り掛けました
なんだかいい香り(でも、全体は多すぎ)
・盛り付けておいた魚にかけて
はい、出来上がり
本日の夕食
この料理のテーマは、『魚臭さを旨さに』なのであります。スズキという魚、美味しいお魚なんだけど、独特の香りが強いんですね。悪い言い方をすれば、魚臭い。この臭みを消して、旨さだけを引き立てるのが、日本では『あらい』だし、ヨーロッパでは『ムニエル』という料理だと思うんだな。
で、第一段階の塩コショウとオリーブオイル焼き(バターを早く入れると焦げ付くので後に回しました)で目的の半分以上は達成されてると思うんだけど、今回は、バジルの香るソースをかけてみたってわけ。味といたしましては、極めて好評だったので合格と言っていいでしょうかね。
ただし、分量がいい加減だったので、ソースを大量に余らせてしまいました。3人分なら、今回の半分もいらない感じです。まあ、授業料ということで、許してちょうだいね。
さあ、これで半身分の料理が出来ましたよ。残りの半身をどうやって美味しく戴くか、楽しみが尽きません。
To be continued!