「と、とし子、ど、どうしたんだ、その真っ赤な口と指は
おまえ、まさか、あのドラゴンの卵を食ったんじゃないだろうな」
「お父様、どうかお許しください、壁の向こう側からの声が
あの卵を食べろ、としきりに誘うのでございます」
「なんてことをしてくれたんだ、あの卵を9個集めて
わしはスーパーサイヤ人になるつもりだったんだ
そのために、この3年間は断食を貫き
悟りの一歩手前だったのに」
父はそのわかりにくい表情の中に落胆した表情を織り交ぜ
遠くの灰色の空を見つめていた
「ほら、ごらん、バンコクはもう雨季入りだ
南のスラタニの人々の悲しみが蒸発して大きな雲を作り
それがバンコクに流されてきて、この雨になるんだよ
ほら、こんなにしょっぱいじゃないか」
「お父様、そ、それは、ナンプラーの瓶でございます」
ドングラ・マングラ 第2話 完
おまえ、まさか、あのドラゴンの卵を食ったんじゃないだろうな」
「お父様、どうかお許しください、壁の向こう側からの声が
あの卵を食べろ、としきりに誘うのでございます」
「なんてことをしてくれたんだ、あの卵を9個集めて
わしはスーパーサイヤ人になるつもりだったんだ
そのために、この3年間は断食を貫き
悟りの一歩手前だったのに」
父はそのわかりにくい表情の中に落胆した表情を織り交ぜ
遠くの灰色の空を見つめていた
「ほら、ごらん、バンコクはもう雨季入りだ
南のスラタニの人々の悲しみが蒸発して大きな雲を作り
それがバンコクに流されてきて、この雨になるんだよ
ほら、こんなにしょっぱいじゃないか」
「お父様、そ、それは、ナンプラーの瓶でございます」
ドングラ・マングラ 第2話 完