昨夜、久しぶりのジャズコンサートがあり、ボーカルのチカ.シンガーと地元のジャズトリオに友達のチエさんと行ってきた。 その町の駅前
少し離れた明治から昭和初期の面影を残す町にあった。久しぶりに通るその商店街は丁度、夜市で、金魚すくいや,かき氷や、たこ焼き、ゲームなど町の人達が準備していたが、立派な古い昔の家屋も私の住んでいる所と同じく閉まった所が目に付き、寂しさを感じた。
大正時代に造られた古い劇場で催されたが、世話人が私の町の人なので、顔見知りが多かった。「スイングしなけりゃ意味が無い」で始まり、よく知られているスタンダードナンバーが多く、観客は中高年ばかりで、みんな乗っていた。アットホームな雰囲気で、おしゃべりもうまく、花束贈呈などもあり、7時から始まったコンサートは途中の休憩も10分余りで、後半はチカさんは、ドレスを着替えて熱唱し、あっという間に2時間足らずのコンサートは終わった。サインの入ったCDもよく売れたそうだ。
風情のある古い劇場
帰り道、坂本冬美の公演と ケイコ.リーのコンサートを思い出した。
昨年、偶然手に入った坂本冬美ちゃんのコンサートに同じくチエさんと行った時、入り口で、チケットと交換にこれからの演歌歌手の公演の案内と割引券の入った厚い紙袋を渡された。
その夜の観客も前半分は、地元ファンと追っかけらしく、みんなプレゼントを用意していたり、冬美ちゃんグッズを持っていた。
ファンではない私達も、和太鼓奏者や尺八の演奏もあり十分楽しめ、満足したのだが、最後の曲になり、緞帳がまだ下まで下りないうちに、人が席を立って 動き出した。
我先に出口へ向かっている。冬美ちゃんも緞帳の下をくぐって手を振っていたが、...。前半分の人たちはアンコールを待っている様子であったが、私達もしらけてしまい、もう歌を楽しむという気もしなくなってしまったので、外に出た。
唖然としたのは、床にはちぎれてクズクズになったオアシスと、「坂本冬美さんへ」と書かれた花入れの札が散乱しており、ステンレ製の花入れがころがっていて、おばさん達が贈られた花の争奪戦が始まっていた。何と 恥ずかしい! たぶんこの人達は、割引券で公演に行き慣れた人だろうと思うが、とても嫌な気がして、コンサートの余韻も吹っ飛んでしまった。
大通りに出るまで、数人のおばさんが、誇らしげに、戦利品を誇示するかのように花を抱きかか得ているのを目にした。中には葉物しか持っていない人もいた。嘆かわしい!
10年近く前、ケイコ.リーのコンサートに数人の友達と行った。開演時間の7時をちょっとすぎて始まった。どういう歌を歌ったかはもう覚えていないが、休憩時間が長く、20分たっても出てこない30分たっても、結局、45分以上待たされ、演奏者たちは明らかに、飲んでましたと言う顔ででてきた。 終了したのは、10時近く、アンコールの要望もなく、観客は一目散に出口にドドドドーと向かい、出て行った。誰もCDを買わず、帰った。
演奏者の皆さん、田舎の夜は早いのだ~。