私は事務所勤めをした事がありません。開業前は、他の地方にいたので、コネもありませんでした。開業するまでは、再就職活動をしていたため、お金も使い果たした状況。つまりは、金なし・コネなし・仕事なし。社労士会のヘレン・ケラー状態でした。
それでも何とかやってこれたのは、諸先輩方が、「あいつは放っておくと何をやりだすかわからない。」と思ってくださった事。そして、他県の社労士先生とのコネクションが早い段階で出来上がっていた事。そして、「恥を恥とも思わない厚顔無恥な性格」を持っていたことだと思っています。離職票を書いて、ハローワークに行ったら、訂正だらけ。二重線で埋め尽くされた書類を「はい。処理が終わりました。」なんて、事業主に渡していたぐらいですから。
開業したいと思っている方が、よく、「事務所で勉強したい。」と言われます。しかし、事務所によっては、「勉強にならない」事務所もあります。そんな事務所に行くぐらいなら、信用のできる先輩と仲良くなるとか、自分で仲間を集めて、勉強会を立ち上げるとか。いくらでも方法はあるはずなのです。
「勉強にならない事務所」…事務員を最初から手足としか考えていない事務所。それぐらいなら、まだましだが、中には、営業として能率給で雇っている事務所もある。その事務所でつぶされた社労士・社労士資格者が多数存在する。
事務所勤めをすると、その事務所から独立しても、その事務所の名前が追いかけてきます。
かと言って、「事務所勤めをするな。」と言う気はありません。できれば、その方がいいでしょう。しかし、事務所は選ぶ事。そして、事務所勤め=開業の必須条件…と思わないで下さい。
(この項、気が向いたら続編を書きます。)