ゆめ未来     

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代償/悪寒

2024年07月08日 | もう一冊読んでみた
伊岡瞬 240708

続いて読んだのは、次の2冊です。
これらの作品を読むと、つくづくと「ミステリは、やっぱり、ハードボイルドだよね。」と言いたくなります。
昔懐かしい、ハードボイルドが一番。

 『 代償/伊岡瞬/角川文庫 』
 『 悪寒/伊岡瞬/集英社文庫 』



代償」の主人公、圭輔
悪寒」の主人公、賢一

二人の主人公には、イラッとさせられた。
賢一については、大企業ではあるかも知れないが、同族経営の体質。そんな雰囲気の中で内紛に巻き込まれたらろくなことはないだろうと腹を括る。
飛び出す勇気のなさと優柔不断さで明日の展望が切り開けない。
明日は、明日の風が吹くと開き直ろうよ。
米の飯とお天道様はどこへ行ってもついて回る

圭輔は、決断力に欠ける。
達也は、要領よく素早く立ち回る。
達也のようなやつ身の回りにいるんだよな。達也ほど酷くないけど。似たり寄ったりのやつ。
同級生だったり、同じ職場だったり。
他人の評価も高く、えらく出世したりして。
でも、達也のような怪物でもなければ、彼らも彼らなりに努力もし苦労もしていると思いたいね。
よく言うではないか。
天網恢々疎にして漏らさず


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