ゆめ未来     

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今週の読書! 天国でまた会おう/朝が来る

2016年02月13日 | もう一冊読んでみた
 今週は、この2冊。
 天国でまた会おう/朝が来る

■『天国でまた会おう/ピエール・ルメートル』  2016.2.13

 『天国でまた会おう』を読みました。
久しぶりに、小説を読む楽しさ、醍醐味を味わいました。

 どんなに大きな喜びにも、わずかな悔いが残る。
 人生はいつも、なにかもの足りずにすぎていく。


 給料の問題は、役職よりも屈辱的だった。課長だ、部長だと言っても、しょせんは役所のなかだけのことだが、貧しさはそれと違ってどこにでもついてまわるから。お金のあるなしで、人生のすべてが決まってしまう。いつも頭から離れない悩みの種で、何をするにも影響する。貧しいほうが、惨めでいるよりももっとつらかった。いくら落ちぶれようが堂々としていられるが、貧窮は人をいじけさせる。下劣でさもしい、しみったれにするから。貧すれば鈍するとは、よく言ったものだ。貧困にあえぐとき、人は自尊心も誇りも捨ててしまう。

  『 天国でまた会おう/ピエール・ルメートル/平岡敦訳/早川書房 』



■『朝が来る/辻村深月』  2016.2.13

 2015年本屋大賞にノミネートされた一冊です。
これまでに、『水底フェスタ』『島はぼくらと』『ハケンアニメ』につづいて、辻村さんの作品は、4冊目です。
朝が来る』では、不妊治療の大変さを知りました。
ぼくは、この小説に若い女流作家の作品を感じました。

 朝が来た、
 朝を運んできた。


 「会えなくても、堂々と会えるようにしたいと思うから」


  本の話WEB

  『 朝が来る/辻村深月/文藝春秋 』

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