Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

アメリカン自然史博物館におけるTeachers' workshopを視察

2009-02-18 | シーグラントカレッジプログラム
 ニューヨーク市のアメリカ自然史博物館における小中高教員向けのワークショップに視察をかねて参加した。今回のテーマは「気候変動」スクリプス海洋研究所のバーチアクアリウムでもそうだったが,「気候変動」がアメリカにおける大きな教育のテーマになっているようだ。

 アメリカには,研究者と教育者が協力して作成したサイエンスリテラシーがある。さらに,これの中に含まれている気候変動についての知識を各学年ごとにどのように教えるのかというシーケンスをもとに,特別展の気候変動を子どもたちにどのように教えるかを議論した。常設展示もよくできており,気候変動という固い内容でありながら,多くのオーディエンスが興味を持つように工夫されている。

 アメリカ自然史博物館の職員は200名であり,そのうちサイエンティストは120名,エヂュケーターが60名(アウトリーチ含む),テクニシャンが20名であるという(数値は概算)。今回のワークショップはエデュケーター部門で主催しているものである。エデュケーターのリサはカリキュラム開発と教材開発が担当である。この博物館は,サイエンスの他,文化、人類学の展示があるがそれらすべてが対象である。

 展示で大切なのは,いかに質問を投げかけるかであるという。物事を理解するためには問いかけが大切であり,そのための工夫をしているという。ワシントンDCの某博物館に比較しても,パネル展示や常設展示に,その工夫が見られる。このいかに効果的な「問いかけ」は,Inquiry based learning の概念としても大変重要な要素である。

American Museum of Natural History
200 staffs, 120 scientists, 60 educators, 20 technicians Climate change workshops was conducted by educators
They use also IBL method.