chet bakerのこのアルバムはすべてのボーカルアルバム(あえてボーカルアルバムと言っちゃいます!)のなかでも私にとって心の中のベスト3です。この情けなく、不安定で、でも、せつなくて、あたたかい、声がとてもいいです。my funny valentineはその中でもすごい好きです。この曲ではChetは本業のトランペットすら吹いていません。昔、荻窪の赤とんぼという焼鳥屋でこのアルバムのカセットをラジカセで聞かしてもらいましたが、もうもうと煙が立つ中、良かったです。そのカセットの邦題は「歌うチェットベーカー」でした。